「W20サミット」に出席したイヴァンカ氏(左)(出典:https://www.instagram.com/ivankatrump)

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ドナルド・トランプ大統領の愛娘で、大統領に対してはメラニア夫人以上に影響力があると言われるイヴァンカ・トランプ氏。しかしアンチの多い大統領の娘だけに、誰もが彼女の言葉を真摯に聞き入れてくれるとは限らない。このほど独ベルリンにて開催された「W20サミット」にイヴァンカ氏は大統領補佐官として参加したが、発言に対してブーイングされるという屈辱を味わってしまった。だがイヴァンカ氏はそれを冷静に受け止め、「気にしませんよ」と発言。大変裕福な家庭で守られて育ったイヴァンカ氏だが、芯はかなり強い女性だといえそうだ。

このほどイヴァンカ・トランプ氏が補佐官として独ベルリンを訪問し、現地にて開催された「W20サミット」に出席した。そこで自身の立場につき、以下のような質問を受けた。

「あなたはアメリカのファーストドーターです。そして大統領補佐官でもある。ドイツのオーディエンスは、このファーストドーターという概念がよく分からないのです。そこであなたに質問したい。あなたの役割は何なのですか。誰の代理なのですか? 大統領である父上? それともアメリカ国民? それともあなたのビジネスですか?」

これに対してイヴァンカ氏は「後半に挙げられたものを代弁する立場ではありません」「私自身にもこの役につき十分に理解はできていません。(新大統領の就任から)100日足らずですから。ですが素晴らしい経験ができています」とコメントしている。

またこの場でイヴァンカ氏は父であるトランプ大統領に言及し「有給休暇に関する政策を支持した」とその姿勢を褒めたのだが、オーディエンスからはブーイングが起きてしまった。しかしイヴァンカ氏は「女性は男性と同じ仕事をする能力がある。父はそう確信しています」と述べている。すると司会者が「オーディエンスのリアクションが聞こえますよね?」「お父様は、本当に女性に力を与えるような人物なのか。お父様の態度から、そう疑問に思う人もいるのでは?」と問いかけたが、イヴァンカ氏は毅然とした態度でこう答えた。

「メディアの批判も確かに聞いています。」
「ですが私自身は、男きょうだいと同じように育てられました。」

またブーイングについては、後に記者団にこう感想を語っている。

「(ブーイングについては)慣れていますから、大丈夫です。最後に申し上げたとおり、私は対話が大事だと思っています。異なる意見があっても恐れずにハッキリと述べることができなくてはなりません。」
「そのようにして前進していくもの。私はそう考えています。」

メディアに対してもキレがちなトランプ大統領とは対照的に、ブーイングについて冷静に対処したイヴァンカ氏。父を褒めれば非難される―それを十分に理解し質問を封じず対応した点については、しっかりと評価する価値がありそうだ。

出典:https://www.instagram.com/ivankatrump
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)