26日、韓国・ニューシスなどによると、中韓の間で問題となっている高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国での配備が深夜電撃的に開始された。資料写真。

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2017年4月26日、中韓の間で問題となっている高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備が電撃的に開始された。25日夜に装備搬入の事実が知らされると配備地周辺の住民らによる搬入阻止の座り込みが行われたが、警察5000人と対峙(たいじ)の末、26日午前4時40分ごろ、装備は敷地内に入った。韓国・ニューシスなどが伝えた。

米韓両軍は26日、Xバンドレーダー(AN/TPY−2)発射台や迎撃ミサイルなどTHAADの中核装備を設置予定の敷地内に搬入した。軍関係者は「星州(ソンジュ)のTHAAD敷地内に在韓米軍のTHAAD砲台装備が搬入された」とし、「THAAD配備が本格的に始まった」と明らかにした。

THAAD の砲台は、Xバンドレーダーや発射台、迎撃ミサイル、発射制御装置の大きく四つの装備で構成されている。米韓軍は京畿道(キョンギド)の烏山(オサン)米軍基地、慶尚北道(キョンサンブクド)倭館(ウェグァン)の米軍基地「キャンプキャロル」、釜山(プサン)などに分散保管中だったレーダーや発射台、迎撃ミサイルを同時に搬入した。一方、発電機など砲台運用に必要な一部の機器は慶尚南道(キョンサンナムド)金泉(キムチョン)付近で待機していることが分かった。

この報道に対し、韓国のネットユーザーからは「米国はTHAAD配備について、次期政府と協議の上で決めると言っていたのに…」「これが朴槿恵(パク・クネ前大統領)の贈り物」「国民の合意もないのに配備するのか」など、いわば「奇襲的」に始められたTHAAD配備に否定的な声が多く寄せられた。

また、「星州はこれで真っ先に北朝鮮に攻撃される」とする意見や、「朝鮮半島に向かっている米空母カールビンソンを守るために必要なんだろ」「韓国を守るためじゃなくて、日本や米国を守るためのものだ」「日米は喜んでいるはず」など、THAAD配備は日米防衛のためとする意見もあった。

その一方で、「よくやった」「本来、軍需物資の移動は夜間に行うもの。今回の措置は正しい」など、肯定的な意見もあった。(翻訳・編集/三田)