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Googleをラリー・ペイジ氏とともに立ち上げて現在は親会社Alphabetの社長を務めているセルゲイ・ブリン氏が個人プロジェクトとして巨大な飛行船を開発しているという見方が広まっています。

With Secret Airship, Sergey Brin Also Wants to Fly - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-04-25/with-secret-airship-sergey-brin-also-wants-to-fly

事情を知る4人の人物からの情報をもとにBloomberg Technologyが伝えたところによると、ブリン氏はNASAエイムズ研究センター内にある「ハンガー2」の中で巨大飛行船を建造しているとのこと。そのプロジェクトが完全に個人的なものなのか、それとも将来的には事業に発展する可能性があるのかはまだ不明で、Bloomberg Technologyからのメール取材に対してブリン氏は「申し訳ない、現時点でお話しできることはありません」と返答を返してきたとのこと。

このプロジェクトを知る人物の情報によると、ブリン氏はかつてから飛行船に関心を抱いていたとのこと。Alphabetの本部が入る社屋のすぐ近くに位置するエイムズ研究センターを訪れた時から、ブリン氏の心に飛行船の火がついたといいます。エイムズ研究センターはかつて、1930年代にはアメリカ海軍が建造した飛行船「メイコン」の基地だったこともある場所で、ブリン氏は2014年にメイコンの写真を見た時に自分の飛行船を作ろうと決心したそうです。



2015年、GoogleのPlanetary Venturesユニットはエイムズ研究センター内の複数のハンガーを譲り受け、自社用の研究施設に作り直しました。その中でブリン氏の飛行船は徐々に建造されており、現在では骨組みができている状態とのこと。

このプロジェクトを率いているのは、かつてエイムズ研究センターのディレクターを務めたアラン・ウェストン氏であると見られています。オーストラリア生まれのウェストン氏は、青年時代をトルコで過ごした後にオックスフォード大学で勉学に励んできたとのこと。その後ウェストン氏は、1970年代に結成されていた「Dangerous Sports Club」のメンバーでもあったそうです。このクラブでは、「人をカタパルトで打ち出してネットで受け止める」というような過激なアクティビティを知的な見地から実施するという試みが行われていたとのこと。その他にも、バンジージャンプを試したり、キリマンジャロ山に登ってハングライダーで降りてくる、などのアクティビティを行ってきていたようです。

その後、ウェストン氏は空軍に入り、冷戦時代に計画された「スターウォーズ構想」などに携わります。そしてウェストン氏はNASAに移り、火星着陸船の開発などに携わってきたとのこと。

2013年のラジオインタビューの中でウェストン氏は、飛行船の計画は貨物を運ぶためのものであると語っていました。飛行船を使うと、従来の飛行機やヘリコプター、そしてトラックよりも安価で輸送を行えるというのがメリットと語っており、未来の輸送手段としての活用を目線に入れて開発を行っているとみられています。



By kapDave

開発されている飛行船はヘリウムを使って浮かび上がり、内部に取り付けられた小さなタンクに圧縮空気を出し入れすることで浮力を調節するようになっているとのこと。ウェストン氏はこれを「飛行船が呼吸するように」と表現しています。この技術を使うことで、飛行船はバラスト(重り)を搭載する必要がなくなり、500トンもの貨物を輸送できるようになるとのこと。

ただ、このプロジェクトは秘密裏に進められているようで、この件に関して取材を受けたウェストン氏はLinkdInのプロフィールを書き替えて現職を「Ltare」社のCEOであるとしているとのこと。

ブリン氏の盟友であるラリー・ペイジ氏も空の開発を進めており、先日には1人乗りの超軽量飛行機「Kitty Hawk Flyer」の映像を公開しています。

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