2015年12月、日本はインドのムンバイとアーメダバードを結ぶ高速鉄道の建設を受注した。インドにはこの路線以外のほかにもデリーとチェンナイ、デリーとムンバイ間においても高速鉄道の建設計画があるが、16年11月にモディ首相が来日した際、日本側はインドに対して全路線の受注を働きかけたものの確約は得られなかった。(イメージ写真提供:123RF)

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 2015年12月、日本はインドのムンバイとアーメダバードを結ぶ高速鉄道の建設を受注した。インドにはこの路線以外のほかにもデリーとチェンナイ、デリーとムンバイ間においても高速鉄道の建設計画があるが、16年11月にモディ首相が来日した際、日本側はインドに対して全路線の受注を働きかけたものの確約は得られなかった。

 中国側は15年に日本が受注した路線以外で巻き返しを図ろうとしているが、中国側にとってうれしい気持ちにさせる記事がインドメディアのNDTV公式サイトに掲載された。中国メディアの今日頭条が23日付で掲載した記事は、NDTVが「インドは中国から高速鉄道建設について学ぶことができる」、「中国から車両を導入することも選択肢とすべき」などとと論じたことを紹介している。

 記事によればNDTVは18日付で、中国が10年足らずで国内に2万キロメートルを超える高速鉄道網を整備したという点や、また中国の国家戦略「中国製造2025」とインドの「メイク・イン・インディア」には製造業を強化するという目標に向けて多くの共通点があると説明したことを紹介。

 また、これまで高速鉄道購入において日本側に傾いていたインド政府に対し、NDTVは「新幹線の技術は世界最先端であるものの、中国高速鉄道は新幹線より圧倒的に安いというメリットがある」と指摘。

 中国企業がインドのマハラシュトラ州ナグプールで計画されている地下鉄事業で、69両の車両を受注したことに触れつつ、「インド政府は高速鉄道建設を中国に発注したくないようだが、インドは中国の高速鉄道建設から学ぶべきであると同時に、高速鉄道の車両購入も検討しても良い」などと論じたことを紹介した。

 NDTVの記事は、非常に短期間で世界最長の規模の高速鉄道網を構築した中国からインドは大いに学ぶことができると主張している。製造業の強化と国内のインフラ整備には密接な関係があるが、NDTVはインドにとって中国は「製造業の強化」を成功させるための方法を一足早く示してくれている存在と見ているのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)