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●いくらの物件を買える?
住宅購入は、人生の中でも高い買い物の一つ。費用面を中心に様々なことを慎重に検討する必要があるでしょう。とはいえ、家を購入するためのお金には、わからない点も多いものです。そこで今回は、年収400万円で戸建てを購入する場合の物件の目安や、住宅ローン返済に備えるためのポイントなどをまとめていきます。

○年収400万円で買える物件の目安は

「将来はこんな家に住みたい」というイメージはあっても、そもそも、自分の年収ではいくらの家が購入できるのか、わからない人も多いのではないでしょうか。家を購入するとき、物件の情報収集とともに、まずは資金計画を始めます。自己資金や、月々の支払い可能額などを把握し、住宅ローンの試算を行って購入の予算を決めていくのです。では、年収400万円で戸建ての家を購入する場合、実際にはいくらぐらいの物件が目安となるのでしょうか。

返済期間35年、ローン金利1.50%と仮定した場合、月々無理なく返済できる金額でシミュレーションした一例だと、購入できる物件の目安は、およそ2,500万円まで。金利や自己資金などの条件を変えた場合でも、2,000万円台前半から、3,000万円弱までが目安となりそうです。

ちなみに、一年間に返済する住宅ローンの金額は、税込み年収の25%までが理想とされています。それ以上に借りられるケースもありますが、家計を圧迫する恐れも。多くの場合、金融機関からの借り入れ可能額と、実際に無理なく返済できる金額には、差があるものです。また、家の購入時にかかるお金は、土地や建物の費用だけではありません。引っ越し費用や保険料、事務手続きにかかる諸経費なども、別途必要になることをあらかじめ考慮しましょう。これらを含めた、総費用を把握しておくことが大切です。

この価格帯で購入できる戸建ての物件は、都内だとエリアが限られ、コンパクトになる傾向がありますが、周辺の県へ足を伸ばしてみると、選択肢が広がりそうです。新築か中古か、また、立地や広さなど条件も様々なので、時間を作ってじっくり検討してみましょう。

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●住宅ローン返済の注意点
家を購入して住宅ローンを返していくと、思いもよらない要因から、返済が難しくなることもあります。返済期間中に起こる全てのライフイベントを予想するのは無理でも、下記に挙げるポイントをおさえ、備えておきましょう。

○1.手元資金と頭金のバランスをとろう

金利や返済期間が同じなら、頭金を多く払った方が、後々の返済が楽になることは間違いありません。とはいえ、預貯金など手元資金を全て頭金につぎ込むのは、いざという時に対応できず、危険と言えます。子供の教育費が予想以上にかさんだ、親の介護が必要になった等、長いローン返済期間には思わぬ出費が発生することも、十分考えられるからです。月々の返済額が少し多くなったとしても、手元に現金を残して備えておきましょう。

○2.ライフスタイルの変化も考慮しておく

住宅ローンの悩みで多いのは、ライフスタイルの変化によって、返済が困難になるケース。例えば、夫婦共働きのときに住宅を購入し、その後、出産や育児を機に妻が退職したため、夫一人の収入では返済額が高めになってしまった、という相談があります。その後の育児や教育にもお金がかかることや、妻が復職を希望しても、必ずしもスムーズに行かない場合もあることを考えると、共働きでやっと返済できる金額の借り入れは、できれば避けたいところです。その他、返済途中で転職や、ローンを組んだ年齢によってはリタイアがあるかもしれません。ローンの返済は、ライフスタイルの変化を考慮し、できるだけ長いスパンで計画していきましょう。

○3.ボーナス払いに頼り過ぎない

ボーナス時に、通常よりも返済額を上乗せする「ボーナス併用払い」。毎月の負担が減るのはうれしいですが、あまりにボーナス払いに頼り過ぎはおすすめできません。ボーナス併用払いを利用しても、返済がお得になるわけではないからです。また、そもそもボーナスは必ず支給される保証がありません。景気や業績によっては、カットや減額もあるため、住宅ローンの支払いをボーナスありきにするのは危険です。

「自分の家が欲しい」という漠然とした夢も、具体的な資金計画を立ててみると、グッと現実に近づくことでしょう。なるべく理想に近い住まいを手に入れたいものですが、家は「買ったら終わり」ではありません。そこでの生活が苦しくならないよう、生活費とローン返済のバランスを取ることを忘れずに、毎日を豊かに暮らしましょう。

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。

(武藤貴子)