【医師監修】恋愛依存症かチェック! 原因&克服するコツとは?

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好きな人ができるとまわりが見えなくなったり、相手に尽くしすぎてしまったり……。あまりにも極端な行動ばかりしていると、「わたしって恋愛依存症なのかな」なんて不安に思うことがあるのでは? 実際のところ、どのような状態のことを恋愛依存症と言うのでしょうか。また、恋愛体質を克服する方法はあるのでしょうか。そこで今回は、恋愛依存症のタイプや恋愛依存症かわかるチェックリスト、恋愛依存症の原因や克服する方法について、精神保健指定医の森若奈先生に解説してもらいました。

■恋愛依存症って?

恋愛依存症という言葉はよく聞きますが、実際のところ、どういう状態のことを言うのでしょう。森若奈先生に解説してもらいました。

恋愛依存症とは、誰かと恋愛をしないと不安に感じるのに、恋愛をしていても幸せな時間が長く続かず、苦しいのに自分の生活の大半の時間を恋愛に費やしてしまう状態です。精神的に不安定になりやすく、「あの人がいないと私はダメ。いないと死んでしまう」と極端に思ってしまい、まわりに忠告されても、自分の考えにしがみついて孤立してしまうことが多いです。また、自分の世界に入ってしまい、簡単には抜け出せなくなるケースがあります。

■恋愛依存症のタイプって?

一口に恋愛依存症といっても、タイプがあるようです。そこで、恋愛依存症のタイプについて、森若奈先生に教えてもらいました。

(1) 共依存

共依存は、一般的に恋愛依存症と言われるタイプ。相手の世話をするのが好きな人や、相手から頼りにされたり必要とされることが幸せと考えている人です。自己評価が低く、自分の評価は相手からの評価で決めてしまうことが多い傾向があります。自分の時間やお金を相手に費やしてしまい、社会的に孤立してしまうケースも多いです。また、他者からアドバイスをもらっても、自分の考えを修正することが苦手。辛い状況にあっても自分の都合よく解釈してしまいます。女性に多いタイプです。

(2) 回避依存

回避依存症は、相手と親しくすることが怖くて誰かを好きになることを避けている、また、他人より自分のほうが優れていると考えるナルシストタイプが多いです。他人に束縛されるのを嫌がり、自分が1番だと考えているため、「他人をコントロールしたい」など、自分が他人をコントロールするべきだと考えています。恋愛依存症と真逆のタイプと思われがちですが、恋愛依存症のカップルを見てみると、共依存と回避依存の組み合わせが多く、これも恋愛依存症のひとつと考えられます。男性に多く見られます。

■ひとつでも当てはまると危険! 恋愛依存症チェック

ひとつでも当てはまると恋愛依存症の可能性があるチェックリストを森若奈先生につくってもらいました。ぜひ試してみてくださいね。

□彼がいないとダメ、死んでしまう
□無理をしても彼の生活や予定に合わせる
□スケジュールや交友関係を全部把握しないと気が済まない
□「私のこと好き?」など常に確認する
□自分に気持ちが向いているか不安になる
□自分に釣り合わないほどすてきな彼だと思う

■恋愛依存症の原因って?

では、どうして恋愛依存症になってしまうのでしょうか。原因について、森若奈先生にくわしく解説してもらいました。

(1)両親からの愛情不足

よく言われているのが、親から虐待されたり、関心を持たれなかったり、両親が家庭内でいつも喧嘩しているなど、アダルトチルドレンと言われる“親が親の役割を果たさない機能不全の家庭”で育った人は、恋愛依存症になりやすいと言われています。逆に、期待されすぎて厳しく育てられたり、親が世間体を気にしすぎる場合も、当てはまります。幼少期の愛情不足を埋めたいのに、どうやって相手を愛していいかわからないため、常に相手の顔色を伺いながら、相手が喜ぶようなことや行動をしようとがんばってしまいます。また、自分に自信がないタイプが多く、「こんな自分と付き合ってくれているんだから」と、余計に無理をしてしまう傾向があります。

(2)過去の恋人や友人関係でのトラウマ

過去にひどい恋愛をしたり、友人関係に恵まれなかったことも原因のひとつと考えられます。たとえば、前の彼から暴力(言葉の暴力を含む)を振るわれたり、ひどい振られ方をしたり、浮気をされたり。また、友人関係では、仲間外れにされたり、いじめにあっていたり、友人関係を作ることを避けていて、心から仲よくできる親友に巡り会えなかったなど。自分では何ともないと思っていても、心の奥では深く傷つき、知らないうちに今の彼に、それまでの寂しさを埋めてもらうため、過度に依存するようになってしまうことがあります。さらに、その状況になってもまわりに相談しない、またはアドバイスをもらっても聞かずに自分の考えに固執してしまう傾向があります。

(3)スマートフォンの普及

スマートフォンの普及で、相手が行った場所や交友関係、仕事から趣味まで、SNSですぐに確認できる状態になりました。その結果、自分でも気がつかないうちに相手のスケジュールを把握したり、常に相手の状況を確認しないと落ち着かないなどの状態になる人が増えています。電話やメールとちがい、一方的になる傾向があり、自分でも依存していること気がつかないケースがあります。最近は、恋愛依存とスマートフォン依存が同時に進行している状態がどんどん増えていますが、症状が軽い分、自覚症状がなく、治すためには自分の強い意思と時間がかかると考えられます。

■恋愛依存症を克服するために

最後に恋愛依存症を克服する方法について、森若奈先生にアドバイスをもらいました。「もしかして、恋愛依存症かも……」と心当たりのある人は、ぜひチェックしてみてくだい。

(1)誰かに相談する

チェック項目に当てはまったり、思い当たることがあったら、恋愛依存症の可能性があります。怪しいと思ったらまず自分の考えの癖や行動を書き出して、客観的に自分と相手の関係性を見てみましょう。彼と付き合っている状態が少しでも辛いと感じたら、思い切って今の状況を変える必要があります。相手と距離を取ったり、勇気があれば恋愛自体をストップして、自分を見つめ直す時間を取りましょう。そして、できればひとりで悩むのではなく、いろいろな人の意見を聞いてみましょう。相談相手が見つからない場合は、カウンセリングなどを利用することもひとつの手だと思います。

(2)自分を大事にする

自分のことを大切にして、自分の時間を充実させましょう。趣味があればもちろんいいですが、ない場合は、これからの人生長いので、集中できるものを探してください。すぐに見つからなくても、気分転換にエステや食べ歩き、ひとり旅行など、何でもいいので好きなことをしてみましょう。そして、たくさん自分の時間を作り、自分のことを大切にして、自分を褒めてあげてください。最初は心からそう思えなくても、不思議と自己肯定感が高まってきます。そして、自分のことが好きになってくると、自然と恋愛に依存しない心が育っていきます。

(3)SNSと距離を置く

なるべくSNSから離れてみましょう。スマートフォンは常に携帯しているので、難しいと思いますが、ここはがんばりどころです。恋愛依存症になりやすい人は、恋愛対象者だけでなく、人間関係の距離感が取れなくなってしまう傾向があります。せっかく恋愛をストップしようと思っても、好きな相手のことが気になって、スマホの画面を追っていては意味がありません。また、友人が幸せそうに恋人との写真や投稿を見ても落ち込むだけです。まずはSNSやメール、電話からは離れて、自分の目で見て、感じるものを大切にしましょう。そうすると、自分にとって大切なことがわかってくるかもしれません。

■まとめ

幼少期に親から愛情を注いでもらえなかったり、過去の恋人や友人関係にトラウマがある場合は、恋愛依存症を克服するのは一筋縄ではいかないかもしれません。しかし、SNSから距離をとったり、自分を大事にすることで、恋愛依存症を克服することができます。諦めずに、恋愛に依存しない心を育てていきましょう。

(監修:森若奈)

※画像はイメージです