By Maurizio Pesce

次世代のUSBインターフェースとして普及が進んでいる段階にあるUSB Type-Cコネクターは両面どちらにも挿すことができるというメリットに加え、ノートPCを駆動できるほどの電力を供給できる性能が規格でサポートされています。理論の上では、同じUSB Type-Cポートを搭載していればメーカーが違ってもノートPCを充電できるはず、ということで、実際にメジャーブランドのノートPCを集めて本当に充電できるのか、PCWorldがテストを実施しています。

Universal USB-C charging: How the dream is coming true | PCWorld

http://www.pcworld.com/article/3170184/laptop-accessories/universal-usb-c-charging-how-the-dream-is-coming-true.html

今回のテスト用にPCWorldが用意したのは、Acer、Apple、Asus、Dell、HP、Lenovoが販売しているノートPC。それぞれUSB Type-C端子を持ち、バッテリーの充電と本体への給電をUSB Type-Cケーブルで行うことが可能なモデルばかりです。市場ではこれらのメーカーのモデルが合計シェアの80%を占めていることからチョイスされています。また、レファレンス用にGoogle Chromebook Pixelと、スマートフォンでも使えることを検証するためにHuawei製のNexus 6Pを用意したとのこと。



実は、PCWorldが2016年に同様のテストを実施したところ、なんときちんと充電できないケースが続出していました。以下の表がその結果をまとめたもので、縦列には充電器、横列にはノートPCのモデルが並んでいるのですが、HP Spectre X2は自社製以外の充電器だと全く充電できないという驚きの結果に。その他にも満足に充電できないケースが相次いでおり、「ユニバーサル接続」を旨とするUSB Type-Cがこの有り様では残念としか言えない結果が残されていました。



そんな結果の1年後に、仕切り直しとして実施されたのが今回のテストというわけです。電源タップにはメーカーごとの充電器が接続され、メーカー別の総当たり戦で充電器とノートPC/スマートフォンの相性がくまなくチェックされます。さらに、モバイルバッテリー代表としてInnergie PowerGear USB-C 45 45W Laptop Adapterが用意されています。



チェックの際には、USBポートに挿すだけで電圧と電流を計測できるSatechi USB-C パワーメーターテスターを使って数値を確認。



そしてテストの結果は以下の表のとおり。一見して1年前の結果よりも赤いセルが減少していることが判別でき、ユニバーサル給電の性能が現実になっていることを感じさせる内容に。唯一支障があったのが、Lenovo Yoga 910の充電器で、Apple MacBook Pro 13とHP Spectre x360 13t、Asus Zenbook 3の3機種は充電を行うことができなかった模様。Lenovo Yoga 910そのものは、どのメーカーの充電器でも無事に動作しているので、原因は充電器側にあるとみられています。また、黄色いセルが示しているのは、HP Spectre x360 13tの充電器をApple MacBook Pro 13につないだ際に、うまく認識されないケースがたびたび発生したという意味だそうです。



この結果からは、USB Type-Cによるユニバーサル給電がいよいよ現実のものになってきたことが浮き彫りになってきているといえそうです。