菅田将暉＆ヤン・イクチュン主演『あゝ、荒野』は2部作で10月公開！

　歌人、劇作家の寺山修司さんの長編小説を菅田将暉と『息もできない』などの映画監督、俳優のヤン・イクチュンのダブル主演により映画化する『あゝ、荒野』が2部作として、10月7日（前篇）、10月21日（後篇）に公開されることが決定。併せて写真家の森山大道が撮り下ろしたイメージビジュアルがお披露目となった。

　本作は、かつて自分を裏切った仲間に復讐を誓う新次（菅田）と、吃音、赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二（ヤン）がそれぞれの目的を果たすためにボクサーを目指す物語。原作の舞台は1960年代の新宿だが、本作では2020年東京オリンピック後の2021年に置き換えられている。『二重生活』などの岸善幸がメガホンを取り、ユースケ・サンタマリア、でんでん、木村多江、モロ師岡ら個性派俳優陣が脇を固める。

　公開となったイメージビジュアルでは森山が新宿の街で菅田とヤンを撮影した写真を使用し、これまで度々森山とタッグを組んできた町口覚がアートディレクターを担当。写真を撮り下ろした森山は、寺山修司さんのエッセイ集「スポーツ版裏町人生」をイメージし自身がプリントした写真集を出版するなど、生前の寺山さんと親交があったという。

　森山は、「寺山修司さんが、フイと何処かへ行ってしまってからもう30余年。でも名作小説『あゝ、荒野』を中立ちとして、寺山さんとぼくのお付き合いはまだ続いている。写真集で、本で、ステージのポスター撮影で。そして、いまふたたびの『あゝ、荒野』。スクリーンで戦う新宿新次とバリカン建二、すこぶる健在でカッコイイ！」とメッセージを寄せている。（編集部・石井百合子）