かつてファッションに対する認識が欠如していた北朝鮮で金正恩政権誕生後、ファーストレディである李雪主夫人や北朝鮮版ガールズグループ「モランボン楽団」に代表される華やかで洗練されたファッションが出現し始めたとの分析が出された。写真は金正恩氏と李雪主夫人。

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2017年4月25日、かつてファッションに対する認識が欠如していた北朝鮮で、金正恩(キム・ジョンウン)政権誕生後、ファーストレディである李雪主(リ・ソルジュ)夫人や北朝鮮版ガールズグループ「モランボン楽団」に代表される華やかで洗練されたファッションが出現し始めたとの分析が出された。韓国・聯合ニュースが伝えた。

韓国産業銀行(KDB)の未来戦略研究所統一事業部は25日発表した報告書「金正恩時代の北朝鮮ファッション業界の特徴と展望」で、金正恩時代以前の北朝鮮社会では、制服や人民服など単一デザインの服が全国的に配給され、ファッションに対する認識が欠如していたとし、そうした状況に変化の風を吹き入れたのが、李雪主夫人とモランボン楽団だと分析している。

李雪主夫人が高級ハンドバッグを持ち、ハイヒールとミニスカート姿で金委員長に同行したことが話題となり、北朝鮮の女性たちが外国ブランドの模造品を持ち歩くようになった。またモランボン楽団のミニスカートで踊る姿が派手なファッションへの大衆の要求を刺激した。密かに流通している韓国ドラマや映画の影響と新興富裕層の購買力がこうしたファッションの流行を後押ししている。

素材、製造、流通などファッション業界の各段階で急激な変化が進行中だ。紡織工場などが多い平壌や平城などの大都市を中心にファッション業界の自由化がさらに活発になると予想される。

一方で、服装に対する取り締まりが依然として存在していること、ファッション文化は富裕層に限定されていること、ファッション教育と専門人材の育成制度が不十分であることなどから、ファッション業界の活性化が北朝鮮全域に拡大されるには時間が必要になるとみられる。(翻訳・編集/柳川)