Doctors Me(ドクターズミー)- 不正出血は妊娠の兆候?知っておきたいメカニズムと出血の原因

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生理でもないのに出血があると不安になりますね。

病気の可能性もありますし、場合によっては妊娠の兆候という可能性もあります。

不正出血は女性の多くが経験することだと言われていますが、やはり身体に何かしらの変化があって起きるものですので放置は危険です。

今回は妊娠初期に多い不正出血や、その他の原因についてまとめます。

不正出血は妊娠の兆候?

不正出血とは、月経の時以外に性器から出血があることを言います。

その原因はさまざまですが、妊娠の兆候として不正出血がある場合があります。これは医学的には月経様出血と呼ばれ、一般的には着床出血と呼ばれています。

着床出血は受精卵が子宮内膜に着床する際に見られる出血です。妊娠すると必ず起こるものではなく、ごく一部の妊婦に見られると言われています。また、着床出血があっても気が付かないこともあるようです。

着床出血の起こる原因


着床出血が起こるの原因は二つ考えられます。一つは、受精卵が子宮内膜にもぐりこむ際に血管を傷つけることで起こる出血です。

この場合は受精卵が着床する頃である、排卵日から1週間後くらい、もしくは生理予定日の1週間前くらいに出血が見られるようです。

二つ目は、ホルモンの影響によるものです。妊娠を維持するための黄体ホルモンが保たれず減ってしまうことにより、生理のような出血が一時的に起こってしまうと考えられています。

この場合は生理予定日頃の出血が見られるそうです。

これら二つの原因によって着床出血が起こると言われていますが、ちょうど生理予定日前後くらいの出血になるので、生理との違いに気が付かない場合もあると言われています。

では生理と着床出血との違いはどのように判断すればいいのでしょうか。

妊娠と不正出血…着床出血の場合

着床出血と生理との違い


生理の期間は個人差がありますが通常は5日〜7日間程度出血が続きます。これが着床出血の場合には少し短く、2〜3日間程度の場合が多いようです。

また、出血量も明らかに通常の生理よりは少ないと言われています。出血と言うよりは少し血が下着につく程度や、おりものに色が付くくらいと言う場合が多いと言われています。

見分けるポイントとしては上記のような出血量の違いになるようです。また、妊娠している場合には妊娠初期に見られる諸症状(微熱、つわりなど)が現れる場合があります。

ただし、多くの場合には不正出血があったときには判断が付かず、後から妊娠がわかったことで、あの時の出血は着床出血だったのかと気が付くことが多いようです。

もちろん生理とは違った出血が見られた場合には安易な自己判断は避けましょう。妊娠の診断をしてもらうためにも病院を受診するのが一番です。

妊娠初期の不正出血

また、妊娠中にも不正出血が見られることがあります。妊娠中の出血と言えば流産の可能性などが思い浮かびますが、それ以外にも出血する場合があります。

特に妊娠初期はデリケートな時期で、出血を伴う異常が起こることもよくあります。

切迫流産・流産


妊娠が継続できなくなる流産や、その一歩手前の切迫流産で不正出血が見られます。腹痛を伴うこともあります。

子宮外妊娠


受精卵が子宮内ではない場所に着床してしまうことで起こる異常妊娠です。放置すると大出血に至る場合もあります。多くの場合に腹痛があると言われています。不正出血がある場合もない場合もあります。

胞状奇胎


胎盤のもとになる絨毛組織が異常増殖し、子宮内がまるでぶどうの房のような状態になる異常妊娠です。不正出血の他にも下腹部痛や強いつわりの症状などが見られます。

絨毛膜下血腫


受精卵が着床し絨毛と言う組織が子宮内膜に伸び、胎盤が作られていく過程で、子宮内膜の血管が壊されて出血することがあります。

ほとんどはごく少量の出血ですが、出血量が多い場合には入院や流産となる場合もあるようです。

不正出血の判断は難しい

妊娠初期における不正出血について説明してきましたが、もちろん不正出血の原因は妊娠だけではありません。不正出血を引き起こす原因や病気は実は多いのです。

また、不正出血の症状や出血の色や量などはさまざまです。同じ病気や症状でも、人によっては鮮血だったり、茶色だったり…量も多かったり少なかったりと個人差が大きいです。

一概に出血の様子だけを見ても原因は分からないのです。出血の量や頻度と病気の重さも相関しません。ですからネットなどであれこれと調べて、自己判断で大丈夫そうだと決めるのはやめましょう。

妊娠の可能性が考えられる場合でも、安易に着床出血だと思い込まず、まずは産婦人科で診断を受けましょう。

では妊娠以外の原因で起こる不正出血にはどのようなものがあるのでしょうか。

不正出血の原因は?

日本産婦人科学会によると、月経は「通常、約1カ月間隔で起こり、限られた日数で自然にとまる子宮内膜からの周期的出血」と定義しています。つまり、この要件に満たない場合はすべて不正出血ということです。

不正出血を起こす原因はさまざまです。女性の身体はデリケートですので、ホルモンバランスが乱れることでも出血が起きたりすることもあります。

もちろん重大な病気が隠れていることもありますので注意が必要です。不正出血の原因となるものは、以下のようなものがあります。

器質性出血


病気が原因の不正出血を器質性出血と言います。子宮ガンや子宮筋腫、子宮内膜炎、膣炎など子宮や膣などの病気によるものです。

機能性出血


ホルモンの乱れが原因の不正出血は機能性出血といいます。ホルモンバランスが崩れることや、無排卵月経、黄体機能不全なども原因です。

中間期出血


生理と生理の間、ちょうど排卵の頃にある出血を中間期出血と言います。排卵期に卵胞ホルモンの分泌が低下することで起こると言われています。

このほかにも甲状腺ホルモン異常などどといった全身の病気が原因の場合もあるようです。

不正出血は身体の重要なサインです

妊娠によるものや病気によるものなど、上記のように不正出血を起こす原因はさまざまです。

不正出血は言うなれば身体からの重要なサインですので、何かおかしいと感じたら速やかに産婦人科を受診するのがいいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)