25日、ソウル中心部の江南・蚕室一帯に戦闘機の飛行音とみられる轟音が突如響き渡り、住民らをおびえさせる騒動があった。写真はソウル。

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2017年4月25日、ソウル中心部の江南(カンナム)・蚕室(チャムシル)一帯に戦闘機の飛行音とみられる轟音(ごうおん)が突如響き渡り、住民らをおびえさせる騒動があった。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。

25日午前10時ごろ、韓国のSNSに「戦闘機の轟音がひどい」などの書き込みが相次ぎ、自治体や警察にも「うるさい」「不安だ」「軍事訓練中なのか?」といった問い合わせや苦情が寄せられた。折しもこの日は北朝鮮の朝鮮人民軍創建85年に当たる記念日で、北朝鮮が核実験や長距離ミサイル発射などの挑発行動に出る可能性があるとしていつになく緊張が高まっていたところだった。そのため書き込みには「戦争が起こったのか」「北朝鮮に対して軍事的対応を始めたのかと思った」といった内容のものもあった。

韓国国防部が確認したところ、飛行音は韓国空軍の特殊飛行隊「ブラックイーグルス」による訓練飛行が原因と判明した。ブラックイーグルスは、29日に開催されるソウル国際車いすマラソン大会で披露する予定のエアショーの練習を、江南上空などで25日の午前・午後の2回行うと事前に明らかにしており、公式フェイスブックでは「航空機が現れても驚かないでほしい」と呼び掛けていた。

この騒動に韓国のネットユーザーは数千のコメントを寄せており、「よりによって今日を選ばなくても…」「時期が時期だけに不安ばかり膨らんだじゃないか」「今はエアショーなんてやってる場合じゃないと思う」「タイミングが絶妙だ。戦争ムードをあおってるのか?」「韓国は休戦状態だ。これは住民が不安がって当然だよ」など、練習飛行への批判や不安を訴える声が多数の共感を得ている。

一方で、「国家の安保が最優先だ。うるさくても我慢しなきゃ」「韓国は分断国家だ。油断は禁物」「エアショーは違うけど、少なくとも軍事訓練は自分たちのためのものだ」と訓練に理解を示すものや、基地のある地方の住民からは「申し訳ないけど、うちでは毎日聞こえる音だよ」との声も。

さらに、「怖いは怖いけど、こんなに近くで戦闘機を見たのは初めて!」と無邪気なコメント、「リアルタイム検索ワードの1位が芸能人の結婚のニュースなんだけど、どういうことだよ?」との鋭い指摘もあった。(翻訳・編集/吉金)