ボクシング、WBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦。タイトルを防衛し、リング上でポーズをとるデオンテイ・ワイルダー(2016年1月16日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】WBC世界ヘビー級王者で無敗を誇るデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)が、29日に英ロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われるアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)対ウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)の統一王座決定戦をリングサイドで観戦することになり、その勝者と今年12月の試合で対戦することを望んでいる。

 9万人以上の観客が見守る中、IBF世界ヘビー級で無敗王者のジョシュアが空席となっているWBAの王座を賭けてクリチコと対戦する一戦で、31歳のワイルダーはテレビ解説者を務めることになり、「英国に行くことになって興奮している。将来戦うことを見据え、両者を広い視野で観戦できることを楽しみにしているよ。しっかり偵察しに行くつもりだ。対戦相手を探しに行く」とコメントした。

 どちらが勝者になるか聞かれると、ワイルダーはかなり悩みながら、「心はジョシュアだが、頭なクリチコだと言っている」と話していた。

 WBCのタイトルを2年間保持して通算成績を37戦(36KO)無敗としているワイルダーは、WBOの無敗王者ジョセフ・パーカー(Joseph Parker、ニュージーランド)に対して7月の統一戦を呼びかけており、さらにこの試合に勝ってジョシュア対クリチコの勝者と戦うことを望んでいる。

「誰であろうとも統一王者がヘビー級で次の時代を築くことになる。一つの名前、一人の王者が一発勝負で決まるんだ。これで議論はなくなる。それがボクシング界のためになるはずだ。これからは違う局面を目撃することになるだろう」

「自分がヘビー級で最強だという自信があるし、自分が統一してみせる。今はただ辛抱して、自分の時代がくるのを待っている」

 一方、22戦無敗(18KO)のパーカーは、5月にヒューイー・フューリー(Hughie Fury、英国)と対戦する予定だったが、22日に試合は中止が決定した。

 ワイルダーは、「7月にパーカーと対戦したい」とすると、「当然だろ?彼には今、対戦相手がいない。統一戦をやろう。実現させるんだ。実に理にかなっている」と主張した。

「パーカーと対戦して、年末に誰もが認める一つのタイトルを目指すのに、俺よりふさわしい者はいないだろう? この階級を統一して、米国にタイトルを取り戻すことを楽しみにしている」

■「ジョシュアには欠点がある」

 ワイルダーはまた、ジョシュアについて過去の対戦相手が精彩を欠いていたと指摘し、元王者のクリチコに対してはとっくに全盛期を過ぎていると話すなど、両選手に口で攻撃を仕掛けていた。

「ジョシュアには欠点がたくさんある」と話したワイルダーは、「彼はまだ若いボクサーだ。体格や身長を生かしている。深い自己分析と、彼の経歴をみてみれば、答えにたどりつくだろう」と語った。

「彼にはパワーがあるし、いつでも相手をたたきのめすことができる。クリチコ戦では必ず動かざるを得なくなるし、策略が必要になるが、チャンスは大いにあると思う」

 スパーリングパートナーだったワイルダーと50ラウンド以上練習してきたクリチコは、現在41歳になり、1年5か月前のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)との試合ではタイトルを失った。ワイルダーいわくその要因は「彼が強烈なパンチを繰り出せていなかった」からだとしている。

「クリチコがクリチコを呼び起こすのを期待している。彼は準備ができていると思うし、あらゆることを示そうとするだろう。それに、リングの上でジョシュアにたくさんのことを分からせるはずだ。時には『自分がまだ野獣で、モンスターであること』を知らしめる必要がある」
【翻訳編集】AFPBB News