大宅壮一の言葉に立ち返る

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いまやこの世の中は情報であふれているといえます。情報が大量にあるゆえに、どれを選べば良いのかわからない、そんな時代となっているのは確かでしょう。そんな折に思い出される言葉が、評論家の大宅壮一によってさけばれた「一億総白痴化」です。これはテレビが低俗なメディアであり、その普及を指して皮肉めいた物言いとして生み出された言葉でした。

キャッチーな言葉が多数

大宅壮一はこうしたキャッチーな言葉を多く生み出しました。例えば、各県ごとに存在する国立大学が、その地方の名物になぞらえて「駅弁大学」と呼ばれることがありますが、これも大宅壮一の言葉です。そんな大宅壮一の言葉ついて、娘である大宅映子の編著によって作られたものが「大宅壮一のことば 『一億総白痴化』を予言した男」(KADOKAWA)です。

大衆文化の研究家

一億総白痴化という言葉から想像するに、大宅壮一は堅物で強面の評論家といったイメージもあるかもしれません。しかし、大宅壮一は社会事業やメディア時評なども手がけており、低俗なものにも目を向けていました。その際に手がかりとしたメディアのひとつが雑誌でした。大宅壮一の雑誌コレクションは現在、大宅壮一文庫としてまとめられ一般に開放されており、マスコミ人御用達の施設となっています。