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 電通は、紙の雑誌を想定して作られた誌面PDFデータをテキストや画像単位のマイクロコンテンツに自動変換し、企業のオウンドメディア、ニュースサイトなどへの配信を可能とする「マガポート記事サービス」を開始し、出版各社の収益機会拡大を狙う。

 電通は、自社が運営する電子雑誌業務支援システム「Magaport」(マガポート)内の新サービスとして、紙の雑誌を想定して作られた誌面PDFデータをテキストや画像単位のマイクロコンテンツに自動変換し、企業のオウンドメディア、ニュースサイト、電子書店などへの配信を可能とする「マガポート記事サービス」の提供を開始する。
サービスイメージ図

 「マガポート記事サービス」は、記事データを各種電子媒体で広く扱えるデータ形式に自動変換するサービス。電通が「Magaport」の運営で協業する、富士山マガジンサービスがAI技術を採り入れて開発したマイクロコンテンツ生成・管理システム「fujisan 記事抽出システム」を独占的に活用することで実現した。

 マイクロコンテンツとは、PDFデータから汎用性の高い状態に変換されたテキストや画像単位の各種データのこと。紙の雑誌を想定した誌面PDFデータは、レイアウトが固定され、それ以上の編集加工が難しいため、ウェブサイトやスマホアプリへの転用には適さず、マイクロコンテンツへの変換が必要となる。

 「Magaport」を利用し電子雑誌を発行する出版各社は、本サービスを追加利用することにより、これまでどおり誌面PDFデータを入稿するだけでテキスト・画像・文字サイズ・色・レイアウトなどをマイクロコンテンツ化することができるようになる。

 キュレーションメディアなどによる虚偽報道が社会問題化したことを受け、改めて雑誌出版社の事実確認に基づく責任編集記事への信頼や期待が高まっている。しかし、紙媒体用に作成された記事データをニュースサイトやアプリ、企業ウェブサイトなどで活用しようとしても、編集可能なデータ変換に大きな労力とコストが発生してしまうという課題があり、転用が進んでいなかった。

 電通は、記事データの多方面での利活用が進めば、出版各社にとっての更なる収益機会の拡大にもつながっていくことが期待される、としている。

 両社の今後の展開としては、記事単位の閲覧情報に基づいたターゲット設定などによる広告テクノロジー商品や、自然言語処理技術に基づく要約などウェブ配信に適した自動編集機能の開発、記事検索やレコメンデーションに関するサービスの提供といった新たなビジネス展開を推進していく予定。

MarkeZine編集部[著]