「恋愛脳」ってなに? 恋愛上手な人は脳が●●だった!

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「恋は盲目」「恋は麻薬」と言いますが、恋をすると人間の脳に何が起きるのでしょうか? また恋愛が長続きする人としない人では、脳にちがいがあるのでしょうか? 今回は恋愛と脳の関係&恋愛脳を鍛えるコツについて脳科学コメンテーター・黒川伊保子先生の解説を紹介します。

■恋愛と脳の関係

恋愛脳について紹介する前に、まず、恋愛と脳の関係について探っていきましょう。人が恋をすると脳にはどんなことが起こるのでしょうか? また男女で脳のちがいは見られるのでしょうか。

◇(1)恋をすると人間の脳に起きること

動物は、相手の見た目や声、フェロモンという体臭から、遺伝子情報を読み解きます。遺伝子相性のいい相手には、警戒心を解き、好感度を上げ、発情します。恋をすれば、生殖ホルモンの分泌がよくなり、血液循環もよくなります。当然、脳も身体を活性化して輝いて見えるようになります。

◇(2)恋愛中の男女の「脳」のちがい

・男性の脳

男性の生殖をアシストするホルモンは、テストステロンです。下半身で出るホルモンですが、意識にも大きな影響があり、好奇心・独占欲・闘争心を作り出します。「頼りがいのある男気」を作るホルモンといっても過言ではありません。恋をすれば、分泌機会も増えるので多少は元気になりますが、男性の場合は、恋よりも「仕事が忙しく充実していると出る」ほうが大きいので、仕事で充実している男性のほうが、恋で充実している男性よりずっと素敵に見えるはずです。男性がよく「仕事が忙しいときほど、モテる」というもの納得ですね。

・女性の脳

女性脳は、恋をすれば、女性ホルモン=エストロゲンの分泌が後押しされます。エストロゲンは排卵誘発ホルモンなので、妊娠に備えて、赤ちゃんのための栄養(水分や脂肪)をバストとヒップに蓄え、ウェストは絞ります。

さらに、毛細血管が活性化するので艶肌も作りますし、脳も活性化されます。つまり、ボン・キュッ・ボンのボディと艶肌と直感力は、エストロゲンの贈り物。恋をした女の子は、当然キレイになりますし、直感力が上がるので、仕事や勉強にも突破口が開かれることも。

生殖期間を過ぎても、恋は毛細血管を活性化して、肌や脳にいい影響を与えます、誰かを好きでいるということは、アンチエイジングにもとても大事。女性の場合は、恋はかなり人生に効きますね。

■「恋愛脳」とは?

恋愛上手な人がいる一方で恋愛ベタな人もいます。黒川先生によると、両者のちがいはなんと脳にあるのだとか。詳しいお話を教えてもらいました。

◇(1)「恋愛脳」とは

生殖は、地球上の生物の第一義ですから「恋する能力」は誰でも持っています。ただし恋は、自分の感受性で行うもの。つまり、「遺伝子相性のいい相手を嗅ぎつけて、興奮する」のが恋の始まりであって、誰かが持ちこむ運命ではないのです。その感受性が鈍っていると、恋ができません。

「感じたこと」(右脳の処理)を「顕在意識」(左脳の処理)につなげる能力は、右脳と左脳をつなぐ神経線維の束=脳梁(のうりょう)という場所の役割です。そもそも脳梁は、女性ほうが男性より太く生まれついてくるため、女性のほうが恋に長けているのです。脳梁を通る「恋の直感」の信号は、真夜中0〜2時にスマホなどの過剰な光刺激を目に与え、動物性タンパク質(ビタミンBやコレステロール)の低い食生活をしていると、どんどん落ちてきます。その上、「小腹に糖質」も敵。太るから……と言ってお肉を食べない、夜は寝るまでスマホを使う、毎夕食後にスイーツを食べる……なんて生活をしていると、恋は遠ざかる一方です。

つまり、現代女性の何気ない生活習慣が「恋力」を落としているのです。私が若い頃にはスマホもコンビニもなかったので助かりました。上記行動が当てはまる、という女性はどうか、気をつけて!

◇(2)仕事脳とのちがい

仕事は、右脳の空間認知の領域と左脳の論理域を、切り離して別個に駆使する必要があります。文系的な言い方をすれば、「自我を滅して、全体の世界観を理解する」能力です。脳梁連携が激しいと、自我が増大します。右脳の感じる領域の出来事が、左脳の思考空間を支配してしまうからです。恋はこの状態を作り出します。この状態だと、客観性の高いプロの仕事ができません。

このため、女性脳は恋をすると仕事脳がおろそかになってしまう傾向が。恋はしながらも、仕事場では恋から脳を切り離すことも、オトナの女性には必要なマナーかもしれません。女性のスポーツ選手や女優さんが、大事な時期には恋愛禁止と言われる理由も、脳科学的に納得できます。男性はそこまで恋の影響を受けません。

ただし、恋をして心の痛みや癒しを知ることは、やがて必ず仕事に活かされます。「仕事に生きるから恋をしない」は、仕事面で成長するチャンスを逃すことになります。

■恋愛上手=恋愛脳? 恋愛脳を鍛えるには

「恋愛脳」についてわかったところで、最後に恋愛脳が恋愛上手とどう関係するのか、また恋愛脳を鍛える方法について紹介します。

◇(1)恋愛上手=恋愛脳?

脳科学的に恋愛上手と言うのは、なんといっても「惚れやすい脳の持ち主」でしょう。恋の感受性が高くて、相性のいい異性をどんどん感知する能力が高い人が該当します。結局、恋がうまく行くか行かないかは、遺伝子の相性とその場の状況の問題なので、惚れる数が多ければうまく行く数も増える、というのが恋というもの。「たった一回」の成功率は、人間そんなに変わりません。

また、いったん結んだ縁を強固にするには、相手の気持ちを感知する能力の高さも大事ですね。相手の痛みを自分の痛みのように感じ、癒しをあげたいと思う優しさ。最後は、その持ち主が「恋」を「愛」に変えます。

◇(2)恋愛脳を鍛えるコツ

脳科学的には、人の痛みがわかるには、自分が痛い思いをしていないと無理です。失恋も仕事の失敗も、誰かを傷つけたことも傷つけられたことも、大切なペットを失ったことも、すべて明日の恋愛上手への糧です。

つまり、恋愛上手になるには「切ない涙を流しなさい」ってことですね。それと、右左脳連携をよくするために、「気持ちを言葉にする」練習をしたほうがいいです。おいしいものを食べて、「まったり〜、おいしい〜」といった具体に声に出してみましょう。これにより恋愛基礎力を育てます。人前でやるのが恥ずかしい場合、ひとりでやってもOKです。ひとりでやっても効果はあります。

■まとめ

恋愛と脳の関係や、恋愛脳を鍛えるコツについて紹介してきました。いかがでしたか? 「人をなかなか好きになれない……」と悩んでいる人は、「恋する能力」が鈍っているのかも? 「動物性タンパク質」が不足した食生活をしていないか、夜中にスマートフォンを使いすぎていないか、生活を見直すことから始めて、ぜひ恋する力を取り戻して!

(監修:黒川伊保子)

※画像はイメージです