ナイルワニの犠牲になったとみられる南アフリカ人ハンター(出典:http://www.telegraph.co.uk)

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どんなに経験を積んだ狩猟のプロでも、やはり巨大なナイルワニには敵わなかったようだ。4月14日から狩猟に出たまま行方不明となっていた南アフリカ人ハンターが、ナイルワニ2匹の餌食になった可能性があることを英『The Telegraph』など複数メディアが伝えられている。

ジンバブエにて外国人客のためのハンティング会社「SS Pro Safaris」を経営していたスコット・ヴァン=ザイルさん(44歳)は、4月14日に突然姿を消した。

この日、スコットさんはサファリへ猟犬数頭とトラッカー(獲物追跡人)を連れてハンティングに出かけた。スコットさんとトラッカーは、トラックを降りてそれぞれ異なった方向から草むらの中に入り込んだ。

その後、スコットさんと行動をともにした犬だけがキャンプへと戻ってきた。トラックにはスコットさんのライフル銃や所有物がそのまま残されていたという。救助隊やダイバーらはトラッカーと共に、スコットさんの似顔絵が描かれたチラシを村人や川の土手で釣りをしている人たちに配り、ヘリコプターを使ってスコットさんが姿を消した近辺を捜索した。

そして救助隊はリンポポ川の土手でスコットさんの足跡を発見し、その近くにスコットさんのバックパックを見つけた。捜索に加わったサッキー・ローレンスさんによると、警察と自然保護サービスのスタッフらがリンポポ川エリアにいる2匹のナイルワニを射殺してみると、その体内から人間を食べたと思われる痕跡が見つかったという。

現在、法医学専門家はそれがスコットさんであるかどうかを確認しているが、ジンバブエではこの1か月で少なくとも4人が、豪雨のせいで川から移動したナイルワニの餌食になっているとのことだ。

最近の犠牲者は北マタベレランド州のカナ川で友人と泳いでいた11歳の少年で、ツォトショロ村の村人らがナイルワニを追跡しマチェーテ(長刀のなた)で殺すと、ワニの体内に少年と思われる遺体の痕跡を発見した。また昨年11月には、ジンバブエ南部で学校の授業料の支払いのために釣りをしていた13歳の少年がナイルワニの犠牲になった。

大型のワニとして知られるナイルワニは、巨大なもので全長6メートル、体重1トンにもなるという。魚やシマウマ、カモシカなどを餌としているが、気性が荒く時に人間を襲うことでも知られる。ナイルワニが獲物を捕らえる時の特徴として、浅瀬で獲物を仕留めて振り回しながら川に引きずり込み溺死させるといい、この行動は「デスロール(the death roll)」と呼ばれている。

出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)