21日、韓国の漫画家が1965年に2000年代の未来を予想し描いた漫画が、まるで予言書のようだと話題になっている。ネットでは、その先見の明への驚きと共に、未来の技術を手に入れたのに幸せを感じられない現実への深いため息のような声も聞こえる。写真はソウル。

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2017年4月21日、韓国・ニュース1によると、韓国漫画家協会副会長も務めた人気漫画家イ・ジョンムン氏(76)が、1965年当時、2000年代の生活を想像して描いた漫画「2000年代生活あれこれ」が、まるで予言書のようだと話題を呼んでいる。

イ氏の描いた漫画を見てみると、公園で男の子が「小型テレビ電話機」という名前の機械に向かって「早くおいでよ」と話し掛けている。この小型テレビ電話機、今やなくてはならないスマートフォンにそっくりだ。家の中では男性がコンピューターのような機械の前に座り「電波新聞」を見ている。これはいわゆるニュースサイトと言えるだろう。

「公害がないよ!」と話す男の子が乗るのは自動運転化された電気自動車、その横の「動く歩道」の上には歩行者らの姿がある。さらに太陽熱パネルが設置された住宅や、そうした家の中では画面を介した遠隔医療や遠隔教育実現の予測も。いずれも広く一般化しているとは言えないものの、今やおなじみの技術ばかりだ。

漫画にはモップを持った人型掃除ロボットも登場する。人の形はしていないが、お掃除ロボットは現代では人気の家電製品の一つだ。漫画の中で、ロケットに乗って行く修学旅行だけはいまだ実現されていないが、それ以外はほぼ現在の私たちの生活の周りで現実化されたものが描かれているのだ。

漫画を目にした韓国のネットユーザーからは「1965年の予想がほぼ当たっていて驚いた」「各家庭に電話も満足にない時期に、ポケベルではなくスマートフォンの登場を予想するなんて」という驚きの声が上がった。また、「未来は人が想像するがまま実現していくものだ。科学者とエンジニアよ、頑張れ!」というエールもあった。

一方で「水を買って飲むようになるなんて、誰も予想しなかった」「現在、人々はこの漫画で描かれたように幸せには見えないよね」「技術だけ発展すればすべてが解決するかのように描かれているけれど、環境汚染や新たな病気、格差社会のような新たな問題については描かれていない」と、昔に描かれた未来とは異なる厳しい現在を指摘する声も聞こえた。(翻訳・編集/木暮)