先日、自身のインスタグラムで妊娠中であることを発表し、ジーンズ姿のクールなマタニティフォトを公開したモデルのマリーさん。今月のコスモポリタン連載は、母になる直前の心境をストレートに綴った、彼女のエッセイを紹介します。同じように出産を控えている人もそうではない人も、マリーさんの赤裸々な想いと勇気に、誰もがきっと勇気付けられるはず。

▪S U N D A Y▪ | thrilled to share the news! Someone NEW to love is here! | Kazuki and i are absolutely thrilled to announce dat we are expecting our first♥ #babyannouncement | ご報告 ベイビーアフロを授かりました! マリーもついにアフロママになります。 気づいたらあっという間にこんなに大きくなってーやんちゃそうに毎日動いてます、頑張ります✌🌼 皆さんいつもコメントやメッセージそして応援や支え、本当にありがとうございます! これからも、 ベイビーアフロとママアフロに主人とハーレムとブルックリンで キャラ濃いFamilyだけど 宜しくお願いします!😆hehehe #pregnant #pregnancy #pregnantlife #babyonboard #babybump #momtobe #maternity #maternityshoot #妊娠しました #プレママ#初マタ

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彼に出会うまで、自分の将来も過去も考えてなかった

28歳――。この年齢で母親になるなんて、まったく想像してなかった。むしろ、今までは「今日1日を大事に、必死に生きたい」ってそれだけで、将来も過去も考えていなかった。過去を考えたら今日を見失う気がして、明日や明後日、その先を考え過ぎたら今日が疎かになる気がして。とにかく不器用なマリーは、結婚も、ましてや自分が母親になるなんて考えてもみなかった。

でも、仕事とプライベートな旅行をかねて訪れたNew Yorkで彼と出逢って、気付けばそこからマリーの日々が変わっていった。今では、寝ても覚めても世界一大好きでリスペクトする男性がそばにいて、自分にとって最愛と呼べる彼と結婚することができて...。幼い頃の家庭環境に恵まれなかったマリーにとってはそれだけで最高に幸せだったけど、彼がもうひとつギフトをくれた。それがこのお腹にいる、ベイビーアフロ!

この1年の間に結婚と妊娠という大きな変化が訪れて、そのとてつもない大きな幸せにちょっとパニックでもあるけど(笑)彼がマリーにくれたこのふたつのギフトを、今は必死に守るべきなのだと、日々感じながら過ごしてる。

正直、母になる準備なんて何ひとつできていないと思うし、今はお腹に宿ったもうひとつの心臓を守るのに、ただただ一生懸命な毎日。それに、自分が日本で生まれ育って感じたり受けてきたことを考えると、子どもを育てていくことに不安もいっぱいある。髪の毛がチリチリでみんなと違うっていじめられたり、肌の色が黒い、変だって言われたり。あの時、マリーが苦しんだ同じ思いをこの子もするんじゃないかって、同じ思いはして欲しくないなって、涙が出るほど不安に思う日もある。

でも、きっと彼がこの子を大きな手で守って、 マリー以上にみんなと違うこと、違うことの面白さを笑顔で伝えてくれるんだと思うとすごく安心して、あらためて彼と家族を築いていけることに心からの幸せを感じる。まだ、母になるということを受け止め切れてはいないけど、マリーらしく、何と比べず自由にやっていければいいかなって信じてる。

手をつないでハグができる家族であること。すごくシンプルだけど keepするのは難しい

マリーの「アフロ流子育て」は、きっと常に大胆なものになると思う! まずはなによりも、本人が与えられた人生を楽しんで生きることが大事だよね。 この子も生きる上で、辛いことをたくさんdealしなきゃいけないんだろうけど、マリーはいつもにぎやかで温かい家庭を、 ベイビーアフロの居場所を作ってあげたいなと思ってる。複雑な家庭に育ったマリーにはそんな居場所がなかったし、子どもの頃からずっと抱いていた心細さと寂しさ、人生の空虚感はこの子には感じて欲しくないなって。

話を聞いてくれて、一緒に世界を見に行けて、手をつないでハグができる家族であること。すごくシンプルだけど、 keepするのは難しいから。小さな幸せひとつひとつを大事にできる母と父でありたいし、 生まれてくる子どもにもそういう幸せを感じ取ってもらいながら、大胆に喜怒哀楽を表現できる人になって欲しいなって思ってる。

どんな時も「ありがとう」を大きな声で素直に言えて、温かいハグができて、人々の違いをスムーズに受け入れることができる。それで健康で、よく笑って育ってくれたら...アフロママ、これ以上ないくらい幸せだな(笑)

モデルとして成し遂げたい夢がまだまだある

日本の黒人ハーフモデルの第一人者になりたくて、マリーは信念を持ってモデルのお仕事をはじめた。 幼少期に感じた悔しさが溢れるほどにあって、日本の外国人に対する偏見や打ち破りたいという強い想いと、そんなマリーを今日まで応援してくれているたくさんの人の支えがあってここまで続けてこれたから、モデルとして成し遂げたい夢がまだまだある。モデルとして活躍する姿を見せることで、恩返ししたい人達がたくさんいるんだ。

それと、マリーより若い世代のハーフブラックの子達を引っ張り上げてこれなかった責任を、ここ最近は強く感じてる。 マリー自身が活躍して変化をもたらしていくことも大切だけど、 もっとみんなで手を取り合って、多種多様な世界を日本のファッション業界に投じていきたい。そんな想いがあって今年立ち上げた、次世代のモデルをマネジメントする新人開発プロジェクト『monde by DIVINE』。今後は、モデルとしてのキャリアや信念も継続して温めていきながら、プロデューサーの立場からも尽力していきたいと考えてる。

もちろん、2014年に立ち上げたNPO団体『ランド・オブ・ドリーム』の活動も続けていくよ! マリーの幼少期に似た困難な境遇に立たされている子ども達に、伝えたいことがたくさんあるんだ。1番やりがいを感じる活動でもあるし、マリーがおばあちゃんになっても続くライフワークになると思う。

今はまだ出産後の自分をまったく想像できないけど、不器用なマリーらしく1日1歩ずつ、ベイビーアフロと主人とともに、前に進んでいきたいなと思っています。

LOVE ALWAYS!!

マリー