中国自主ブランド車の価格帯は、日系車などの合弁メーカーの価格帯よりかなり安い。例えば広汽ホンダの2016年型アコード2.0L(155馬力)は17ー20万元(約269ー317万円)で販売されているが、中国メーカーである長安汽車の2016年型RAETON2.0L(158馬力)は約10万元(約158万円)で販売されている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国自主ブランド車の価格帯は、日系車などの合弁メーカーの価格帯よりかなり安い。例えば広汽ホンダの2016年型アコード2.0L(155馬力)は17-20万元(約269ー317万円)で販売されているが、中国メーカーである長安汽車の2016年型RAETON2.0L(158馬力)は約10万元(約158万円)で販売されている。

 中国自主ブランド車の品質が近年向上しているとはいえ、中国では中国車に乗っていたのではメンツが立たないとして、一部の人びとが敬遠しているのも事実だ。確かに中国車は日系車に比べて安いのは事実だが、中国車に乗る中国人はなぜ中国車を購入したのだろうか。中国メディアの今日頭条が20日付で掲載した記事は、中国人が中国車を購入するのは「貧しい」からなのか、それとも「愛国心」からなのかというテーマについて論じている。

 記事は、中国市場における中国車の立場について、購入した中国人本人の動機がどうであれ、「周囲の中国人は愛国心から購入したとは見なさない」と指摘し、むしろ貧しいゆえに中国車を選んだと見なすと説明した。

 また、この点についてさらに補足し、一般的に中国人は中国車のオーナーとなることを「恥ずかしく」感じるものだと紹介、それゆえにこうした恥ずかしさを忍んででも中国車を購入するということは、愛国心というよりは本当にお金がないゆえのやむを得ない選択であると周囲の中国人は考えるという見方を示した。

 しかし、記事は中国車に乗ることを恥ずかしく感じるのは「中国人として間違っている」と説明、現在の中国車の品質は合弁メーカーの品質に対してほとんど遜色がないにもかかわらず、中国人が中国車に乗ることを恥ずかしく感じるのは「中国人が自動車を純粋な交通手段と見ずに、自らの社会的地位やステータスを示す道具と見ることから生じる」と指摘、車に対するこうした考え方は「かなり後れている」として、中国車に対する中国人の考え方を非難した。

 中国人の平均年収は地域や個人により大きく異なるが、仮に6万元(95万円)前後とすると、合弁車の購入はかなりハードルが高いと言える。相対的に価格が高い日系車やドイツ車の販売を後押しする要因のなかには、「中国車に乗っていたのではメンツが潰れる」と思う中国人の考え方も含まれているのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)