寝ていたのに夜中に目が覚めることを「中途覚醒」といいます。たくさんの原因が考えられる中途覚醒。まずは自分がどの原因にあてはまるか、知ることが大切です。

ストレスを抱えていると眠りが浅くなってしまう

一度寝たのに夜中に目が覚める状態、これを「中途覚醒」といいます。不眠症の症状のひとつとも言われます。加齢で睡眠の質が低下すると起こりやすく、高齢者が夜中に何度もトイレに起きてしまうのは、このためです。体調不良になったり、生活に支障が出ていなければ特に治療の必要はありませんが、本人がつらいと感じる場合には、治療の必要があります。

私たちの睡眠は、「レム睡眠」という浅い眠りと、「ノンレム睡眠」という深い眠りを繰り返しています。夢はレム睡眠の時に見るものなので、夢ばかり見て熟睡できないという人は、眠りが浅い可能性があります。夜中に目が覚めて眠れない人に向けて、下記に原因をいくつかご紹介します。ひとつずつチェックしていけば、自分なりの熟睡方法が見つかるはずです。

<夜中に目が覚めてしまう6つの原因>

1. ストレスを抱えている

精神的ストレスを抱えていると、熟睡できず眠りが浅くなります。脳がそのことばかりを考え活性化してしまうため、中途覚醒も起こりやすい状態に。もし、夜中に目が覚めた際動悸がする場合は、ストレス過多の可能性が考えられます。一度、心療内科に相談に行きましょう。また、出産直後に赤ちゃんのことが気になって深く眠れないという人もストレス性の中途覚醒の場合があります。ストレスを一人で抱え込まず、辛い場合は家族にSOSを出し、安心して眠れる時間を確保してください。

2. 日中動いていない

夜の睡眠は、本来、日中の疲れを取るもの。体が疲れていなければ、深い睡眠を得ることはできません。日中ダラダラとソファで過ごしたり、30分以上昼寝をすると、夜中に目が覚める原因となります。

3. 女性ホルモンの影響

生理前は女性ホルモンの影響で、体がだるくなったり、日中でも眠くなったりするもの。睡眠のペースが崩れ、中途覚醒も起こりやすくなります。中途覚醒が生理前に限って起きるなら、女性ホルモンの影響だと考えられます。生理周期が不明確な人は、基礎体温をつけてみるとよいでしょう。

4. 妊娠している

妊娠初期の妊婦さんはつわりによる眠気がひどく、昼間に寝てしまったり、体がだるいためソファで1日過ごすこともあるはず。その反動で、夜中に熟睡できず目が覚めるということがあります。そうした時、眠れないからといってテレビを見たり、スマートフォンを触るなどすると、余計に眠れなくなってしまいます。目をつぶって横になり、できるだけ体を休めるようにしましょう。

5. 陽の光を浴びていない

人は陽の光を浴びると、脳からセロトニンという神経伝達物質の分泌が促がされます。セロトニンが分泌されると、夜に睡眠ホルモンといわれるメラトニンが分泌され、眠くなる仕組みになっています。そのため、午前中に陽の光を浴びないと、メラトニンの分泌が不十分となり、熟睡できない原因となります。

6. 寝る直前に食事をしている

睡眠は、内臓を休ませ、細胞を修復する時間でもあります。ところが、内臓に食べ物がある状態で眠ると、内臓は消化に大忙し。そのため、体は睡眠に集中できず熟睡することができません。食事は寝る3時間前に終えるのがベスト。もし、夜12時に寝るなら、夕食は夜9時までに食べ終えましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと