フランス大統領選の決選投票へ進出する、中道政治運動「前進」を率いるエマニュエル・マクロン前経済相(左)と、極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン党首(右、2017年4月24日作成)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は24日、来月行われる大統領選の決選投票では極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首(48)を支持しないよう有権者に呼び掛けた。一方、ルペン氏は、選挙戦に集中するため党の業務から離れると表明した。

 23日の第1回投票の最終開票結果では中道系独立候補のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)前経済相(39)が得票率24.01%でトップに立ち、ルペン氏が同21.3%でこれに続いた。決選投票ではマクロン氏が本命で、勝利すれば史上最年少のフランス大統領が誕生する。

 ただ今回の投票では、開かれた国境と自由貿易を支持するマクロン氏が都市部でリードする一方、グローバル化から取り残されたと感じる地方部ではルペン氏の得票率が上回り、フランスが抱える深い分断も浮き彫りになった。

 オランド大統領は有権者に対して厳粛に語り掛け、極右の勝利は「わが国にとってのリスク」であると警告。自身の政権で2年にわたり経済相を務めたマクロン氏に投票すると明言した。

 オランド大統領以外にも、移民排斥や反欧州連合(EU)を掲げるルペン氏の当選を阻止しようと、多くの政治家が有権者にマクロン氏への支持を訴えている。

 ルペン氏は、第1回投票で敗れた与党・社会党と最大野党・共和党からマクロン氏への支持が相次いでいるのは、同氏が信頼を失った守旧派に選ばれた証拠だと指摘している。

 ルペン氏はまた「党派的な思惑を超えたい。それは重要なことだ」などと述べ、選挙戦のため党の業務からしばらく離れる意向も明らかにした。
【翻訳編集】AFPBB News