有機EL(OLED)ディスプレイ搭載の「iPhone8」は、今年9月に発売されるものの、製造の遅れから多くのユーザーが入手できるのは来年にずれ込む、との予測をApple関連の情報の精度で定評のある、KGI証券のミンチー・クオ氏が現地時間4月24日に発表しました。

「iPhone8」の本格製造開始は10月以降か

クオ氏は、投資家向けに公開したメモで、「iPhone8」は、部品の深刻な供給不足のために従来なら8月から9月に始まる本格的な製造開始が2ヶ月ほどずれ込み、10月から11月になる、と予測しています。
 
製造の遅れの原因は、OLEDディスプレイや精度の高い顔認識が可能となる3Dセンサー、3D Touchモジュール、10nmプロセスで製造されるA11プロセッサといった新技術の導入で製造プロセスが複雑化しているため、と分析されています。
 
「iPhone8」の発売時期遅れについては、Barclaysのアナリストらが「9月に発売、入荷は年末」と予測していましたが、クオ氏の予測は、入荷がさらに先になることを示唆しています。

Appleが抱える2つのリスク

Appleが今秋のiPhoneに関して抱えるリスクとして、本格製造開始の遅れに加えて、Samsung、Huawei、OPPO、VivoやXiaomiといった主要スマートフォンブランドが、「iPhone8」と同様、フルディスプレイデザインを導入することも挙げています。
 
現行モデルの性能アップ版となる「iPhone7s」「iPhone7s Plus」は、従来通りの液晶ディスプレイで、外観デザインにも変化がないことから、ハイエンドモデルを求めるユーザーの関心を引くことができずに販売が伸び悩むリスクを指摘しています。

2017年のiPhoneの予測出荷台数を2割引き下げ

「iPhone8」は、ユーザーからの需要に大きな影響は出ないものの、発売後しばらく極度の品不足となることで販売のピークとなる発売直後の時期を逃すことになるだろう、とクオ氏は見ています。
 

クオ氏は、「iPhone8」の品不足による影響として、2017年通年でのiPhoneシリーズの出荷台数予測を、1億〜1億1,000万台としていた当初の予測から、「最も慎重な見通し」として、8,000万〜9,000万台程度へと15%〜20%ほど引き下げています。予測について同氏は「最も慎重な見通しが現実に起こりそうだ」と述べています。

 
 
Source:MacRumors
(hato)