保護者の負担がほとんど軽減されていない実情

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文部科学省は2017年4月19日、公立特別支援学校に通う医療的ケアを必要とする子どもの学校生活などに関する実態調査結果を発表した。

その中で、約15%の保護者が学校生活・登下校両方に付き添っており、さらにそのうち約36%は週5日とほぼ毎日付き添っていることが明らかになった。

看護師が常駐しているのに

医療的ケアとは、病院以外の場所で受ける生活上必要な医療援助、気管に溜まったたんを吸引する「たん吸引」やチューブを使って胃に直接栄養を送る「経管栄養」などを指す。家族はもちろん、看護師や研修を受けた保育者なども医療的ケアを行うことができる。

公立特別支援学校ではこうした医療ケアが必要な子どもを受け入れるため看護師が常駐している場合も少なくないが、なぜ保護者の付添いが必要となるのか同省が調査したところ、「学校等の希望」という回答が最も多かったという。

個別の回答では「人工呼吸器を使用している場合は看護師では対応できないため、保護者の付き添いが必要」といったものや、「学校での医療的ケアは看護師及び担任が実施できるようになっているが、児童の体調に配慮して保護者に付き添ってもらっている」などの理由が見られた。

「医療的ケアを第三者に託すことに対する不安がある」という保護者側の要望や、「気管切開の手術を行ったばかりで、保護者と一緒に実態把握を行う必要がある」といった体調管理の都合上やむを得ないものもあった。