草刈民代が、昼間から酒・煙草をふかす女・直子役に挑戦 - 映画『月と雷』より
 - (C)角田光代/中央公論新社(C)2017「月と雷」製作委員会

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 周防正行監督の映画『Shall we ダンス?』で映画初出演を飾って以来、ドラマやアニメ映画への出演はあったものの、実写映画は夫である周防監督の作品のみの出演が続いていた女優の草刈民代が、その枠を越えるときが来た。『海を感じる時』『僕は妹に恋をする』の安藤尋監督の最新作『月と雷』で、初めて周防監督以外の実写映画に出演する。

 角田光代の同名小説を基とする『月と雷』は、“家族愛”を知らないヒロイン・泰子(初音映莉子)と、彼女の前に突如現れた昔の父の愛人の息子である智(高良健吾)と、その愛人本人である直子の物語。草刈は、この一か所に定住しない根無し草のような女・直子を演じるという。世話をしてくれる男性を見つけては、男から男へと自由に流転して生きる自由奔放で、かつ深い孤独を漂わせる直子。草刈は荒んだ雰囲気を出すために、あえて汚しメイクを施して本役に挑んだという。

 草刈へオファーした際に安藤監督は、「なぜ、直子役にわたしを選んだのですか?」と問われ、「僕の中で、直子は『パリ、テキサス』のハリー・ディーン・スタントンです。彼のように、風景を背負って、スクリーンの中を歩ける女優は草刈さんだけです!」と熱烈なラブコールを送ったそう。当時を振り返り、安藤監督は「意味不明な答えに、笑顔で頷いてくれた草刈さんがすてきでした」と語っているが、草刈には「安藤監督とお話をさせていただき、『できる? やってみよう、やってみたい!』と気持ちが動き出しました」と役者魂に火が付いた様子。草刈は「今までにお見せしたことのないわたしの姿が、直子として皆様の目に映れば幸いです」とやる気に満ちたコメントも寄せている。

 また今回ほか追加キャストも公表。泰子の友人で一緒のスーパーマーケットで働く吉村役に市川由衣、泰子の父親役に村上淳、泰子の異父妹にあたる佐伯亜里砂役で藤井武美、泰子の婚約者・山信太郎役に黒田大輔、直子を拾い一緒に暮らし始める初老の男性・岡本役に木場勝己が決定している。(編集部・井本早紀)

映画『月と雷』は10月7日よりテアトル新宿ほか全国順次公開