22日、韓国政府が大気汚染を「中国のせい」としていることに対して、韓国の専門家から「その指摘は恥ずかしい」との声が出ている。写真は北京の大気汚染。

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2017年4月22日、環球時報によると、韓国政府が大気汚染を中国のせいと指摘していることに対して、韓国の専門家から「その指摘は恥ずかしい」との声が出ている。

韓国紙・中央日報が21日に報道したところによると、韓国環境部が先月、韓国内で吸入する恐れのある顆粒(かりゅう)物について国外からの影響が最大で86%に達するとの分析を発表した。中央日報はこれを「事実上中国を主犯扱いするもの」とした上で、「わが国には中国に責任を押し付ける十分な理由がない。環境部が研究成果を公開していない上に、国際的な学術誌にも顆粒物の原因に関する研究成果が発表されていないからだ」と伝えている。

ソウル市立大学大気環境工学部の金信道(キム・シンド)教授は、「韓国政府は以前、顆粒物の85%は自動車の排気ガスによるものと言っていたのに、今年になって中国からのものと言い出した」と指摘。亜洲大学予防医学部の張栽然(ジャン・ジェヨン)教授は、「韓国政府による中国原因説の根拠は偏西風が吹くと濃度が上昇するというだけのもの。これを理由として中国に抗議すれば、世界的な恥さらしになる」としている。このほか、韓国政府は本国の顆粒物排出問題をないがしろにしつつあるとの意見も専門家から出ている。

この問題はテレビ番組でも取り上げられるほど、韓国で関心の高い話題となっている。普段は2人の専門家の意見が真っ向から対立する討論番組では「中国を怪しむ前に、原因の究明を始めろ」との結論で一致するという珍しい結果を生んだという。(翻訳・編集/川尻)