羽生結弦

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 悔しさをにじませて「SPが終わって悔しくて、なかなか寝つけなくて。こんなに悔しいなら、もう4回転跳んじゃえ、って」と語ったのは、日本が優勝したフィギュアスケートの国別対抗戦に出た羽生結弦

 SP、フリーともに完璧な演技とはならなかったが、フリーでは意地を見せて首位に立った。

「後半に4回転ジャンプを3本跳んでいます。前半の4回転サルコーのカバーのために、後半に入っていた3つのジャンプのコンビネーションの入りを4回転トゥーループに変更するなど、オリンピックへ向けてさらに難しい構成を試すところに、貫禄を感じました」(スケート連盟関係者)

 平昌五輪へ向けて成果と課題の両方をつかんだプレシーズンが幕を下ろしたが、実はゆづには五輪のディフェンディングチャンピオンのほかにもうひとつの顔がある。

「'13年4月に早稲田大学の人間科学部人間情報学科通信教育課程『eスクール』に入学した大学生なんです」(スポーツ紙記者)

 この学部は、インターネット環境があれば24時間授業が受けられ、学校への通学はほぼないといってもいい。自宅や仕事先、海外など、どこにいても授業が受けられるのだ。

「ネットで受講して必要単位を取得すると、レベル(年次)が上がる仕組みです。通学がないとはいえ、簡単に単位を取得できるわけではありません。小テストや課題・レポートの提出は一般の通学生よりも多いんです」(在学生)

 しかし同輩たちが卒業を迎えた3月末、ゆづは世界選手権へ出場するためヘルシンキにいた。同学年の競泳選手・瀬戸大也が卒業式で「会いたかった」と語ったが、

「羽生くんはまだ卒業に必要な単位に達していないため、いずれにせよ式には出られなかったんです」(前出・在学生)

 ゆづは'12年から練習拠点をカナダに置いており練習漬けの毎日。冬は競技が本格化しオフシーズンの夏もアイスショーへの出演や翌シーズンの振り付けなど多忙で、学校へ通うどころではない。自分の時間に合わせて授業を取ることができる同学部を選んだはずなのだが、うまくいかなかったのには理由があった。

「実は彼が入学した'13年は、ソチ五輪を控えたシーズンが迫っていました。入学して1年目ではありましたが、勉強する間もないくらい練習漬け。ソチ五輪で金メダルをとるために、勉強を犠牲にしました。ゆえに、同タイミングで入学した生徒に比べて、1年近くの遅れをとったんです」(前出・在学生)

 五輪シーズンを終えてからは勉強三昧。彼が師事するブライアン・オーサーコーチも「今は大学の勉強を頑張っている。五輪チャンピオンが別の道の勉強をするなんて尊敬する」と答えたほどだ。

「もともとeスクールは4年で卒業することが大前提ではないんです。マイペースに授業を選択できるので、会社に勤めながら勉強する人も多い。KAT-TUNの中丸雄一さんも5年で卒業。タレントのいとうまい子さんは仕事の合間に勉強し、4年で卒業しています。残念ながらNEWSの手越祐也さんは中退してしまいましたが……」(芸能プロ関係者)

 五輪前となる今年は、さらにスケートの鍛錬に忙しくなるはず。金メダルと袴姿、来年は同時に見られるかも!