歩くだけの「高地トレーニング」でラクして痩せ体質に【最新フィットネス Vol.3】

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体が疲れやすくなった気がする今日この頃。健康のためにも体を動かさなければと思いつつも、ハードなフィットネスについていけるか不安というのが正直なところ。そこで注目したのは、30分歩くだけでトレーニング2時間分の効果が得られるという「ハイアルチテュード(高地)トレーニング」。ヨーロッパを中心にブームが起こっているそう。本当に30分歩くだけでいいのなら、運動神経に自信がなくても安心して始められそう!と、さっそく体験してきました。
今回は、初回限定で説明とレッスンが受けられる「初回体験」3000円(税込)を予約。月会費は10000円〜。上履きと運動着、タオルとお水を持って出かけましょう。
高地トレーニングは、特別な機械で標高2500mの高地状況に設定された、専用のトレーニングルームで行われます。高地という低酸素の場所で体を動かすことで、細胞に大きな負荷がかかり、体の中から体質改善することができるのだそう。肉体を鍛えるというよりも、細胞にアプローチをして痩せやすい体を手に入れることができるのです。利用は完全予約制。利用客の約半分は、普段運動をしていない女性なのだとか。
トレーニングに入る前にまずは事前チェック。インストラクターの新田さんの指導のもと、小さな装置を指にはめて「SpO2」と呼ばれる血液中の酸素濃度を測ります。これは運動負荷を測る指標でもあり、数値が下がるほど高い運動負荷を受けていることを意味するのだそう。
正常時のSpO2の数値は、ほぼ100%の人が96〜99に収まるそうで、私の数値も範囲内の99。通常値がわかったところで、その場で全力のもも上げを30秒間やり、自力でSpO2をどれほど下げることができるかチェックすることに。心臓はバクバク、足はフラフラになりながらも、なんとか30秒やりきったところで、すぐにSpO2を測定。「これだけ息が上がってるのだからけっこう数値も下がったのでは?」と期待していたのに、出てきた数値はなんと98......。ほとんどの人が同じような結果が出るのだそう。それほど、自力で運動負荷をかけること大変なのですね。5台の自動式ランニングマシーンがある「WALK&RUNルーム」に入ると、もうそこは標高2500mの世界。15度に設定された室内はひんやりとしていて、空気が少しだけ重いような気もしますが、呼吸は普通にできるし、そこまでの変化は感じられません。歩きだすと、ウォーキングマシンのキャタピラが回転し、歩く速度や距離などがモニターに表示されます。マシンは少しだけ傾斜がついていますが、特に負担を感じることもなく順調にスタートを切りました。新田さんの指示するペースで歩き続け、5分経ったところで歩いたまま1回目のSpO2測定。全然疲れてないし数値も変わっていないだろうなと思っていましたが、数値は驚愕の84! 体の負担とは裏腹に、細胞への負荷は相当かかっていたのです。プロのスポーツ選手のハードなトレーニングでも、SpO2が90以下になることはまずないのだそう。全力のもも上げをしたときの14倍もの運動負荷がかかっているなんて......驚きを隠せません!数値を目の当たりにすると、がぜんやる気が湧いてきます。ですがやみくもにペースを上げるのはNG。トレーニング中はインストラクターがSpO2を見ながら個人個人のいいペースを指示してくれるので、安全のためにもその速さを保ちましょう。5分に1回SpO2の数値をチェックしながら、早歩きペースでのウォーキングが続きます。15分もしないうちに、汗がじんわりにじんできたかと思ったら、「一度細胞のスイッチが入ったら止まらなくなりますよ」という新田さんの言葉の通り、あっという間に大量の汗が噴き出していました。このあたりから少し息が上がり、ふくらはぎが張ってきましたが、相変わらず「辛い!」というレベルではありません。新田さんと話をしながら歩いていたら、あっという間に30分のウォーキングが終了。止まってみると、ふくらはぎが思ったよりもダメージを受けていて少しふらつきましたが、トレーニング自体は全く辛くありませんでした。効果が感じられたのはその日の夜。ずんと体全体がだるくなり、疲労から眠気が襲ってきます。「家に帰ってから効果が出てくると思いますよ」という新田さんの言葉はこういうことだったのかと納得。トレーニング中は気が付かなかったのですが、時間差で運動の強い効果を感じました。1週間に1度通えば、効果が持続して疲れにくく痩せやすい体質が手に入るうえ、細胞が活性化されるので、冷え性や貧血改善の効果も期待できるのだそう。辛さは全くないうえ、たった30分でトレーニングも終わるので、これが続けられないならもう何をやってもダメなんじゃないかと思うほど。きつくないのに効果的なトレーニングがあるなんて、フィットネスの新しい風を感じました。

「ハイアルチ 三軒茶屋スタジオ」東京都世田谷区太子堂2-14-3 アーバンリゾート三軒茶屋1-2階

(文・石部千晶)