ACL日本勢の決勝T進出と敗退条件をチェック 浦和と鹿島は次節突破も…G大阪と川崎は瀬戸際

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25日と26日にACL第5節、決勝T進出に近い浦和…引き分け以上で2位以内決定

 AFCチャンピオンズリーグは、25日と26日にグループステージ第5節を迎える。

 日本勢の4チームも、この終盤戦に入るなかで決勝トーナメント(T)進出や敗退の条件が揃い始めた。

 まず、Jリーグやルヴァン杯と大きく違うのは、勝ち点が並んだ際には当該チーム同士の対戦成績が最優先で比較されることだ。ここで並んで初めてグループ全体の中での得失点差が比較される。つまり、得失点差の価値は国内の大会よりも大きくないことを押さえておくべきだ。

 最も決勝トーナメントに近い存在が、グループFで首位に立つ浦和レッズと言えるだろう。2連勝同士で迎えた上海上港(中国)との連戦はともにホームで勝利する1勝1敗となり、勝ち点9で並んだものの、アウェーゴール数の差で上海を上回った。これにより、浦和と上海が2チーム同勝ち点で並んだ場合は、必ず浦和が上になるという状況を手にした。ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(WSW/オーストラリア)とFCソウル(韓国)がともに勝ち点3のため突破こそ正式に決まっていないが、決定的だと言える状況にある。

 浦和は26日にホームでWSWと対戦し、引き分け以上で2位以内が決定する。また、勝利して上海がソウルに敗れた場合は1位突破も決まる。仮に敗戦した場合でも、浦和はWSWとの初戦を4-0で勝利しているため3点差以内であれば、ソウルが上海に引き分け以下だった場合に突破が決まる。最終戦で当たるソウルにも初戦で5-2と勝利をしているだけに、当該対戦の戦績を逆転される大差での2連敗を喫しない限りは、決勝トーナメント進出が確定的な状況にある。最終戦まで1位突破にこだわるかどうか、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督による戦略的な選手起用に焦点が当てられそうだ。

G大阪は1勝1分でも突破が保障されず

 続いて優位な状況にあるのは鹿島アントラーズと言えるだろう。現在2勝2敗で勝ち点6だが順位は2位。26日に敵地で勝ち点4の蔚山現代(韓国)に勝利し、勝ち点8で首位のムアントン・ユナイテッド(タイ)が勝ち点4のブリスベン・ロアーに引き分け以上の結果で2位以内が決まる。鹿島はすでにブリスベンとの連戦で相手を上回る戦績を残しているため、今後ブリスベンと勝ち点が並んでも確実に上位になれるのも強みだ。そのため、残り2試合で1勝1分の勝ち点4を獲得すれば、他カードの結果に関係なく2位以内を決めることができる。

 一方、自力突破の可能性を残しながらも25日のゲーム終了時点で敗退の可能性があるのがガンバ大阪だ。このグループは江蘇蘇寧(中国)が4連勝で首位を走り、アデレード・ユナイテッド(オーストラリア)と済州ユナイテッド(韓国)が勝ち点4、G大阪が勝ち点3で続いている。G大阪は江蘇との2連戦を終えているため、残り2試合はいずれもライバルとの直接対決になる。ここで2連勝すれば文句なしで2位の座をつかむことができる。

 それと同時に、現時点で最下位という状況が重くのしかかるのは事実だ。仮に25日にアデレードと対戦するG大阪が敗れて、済州が江蘇に勝利した場合はその時点で敗退が決定となる。最終戦がアウェーの済州戦というのも厳しい要素の一つだが、1勝1分では突破が保証されないだけに、2連勝を目指すほかないと言えそうだ。

川崎は無敗、5引き分けで異例の敗退も

 また、ここまで“無敗”とはいえ4連続ドローで“未勝利”の川崎フロンターレは、25日のゲーム次第で前代未聞の“無敗で敗退決定”という危機が迫っている。勝ち点8で首位に立つ水原三星(韓国)とのアウェーゲームになるが、ここで引き分け以下であった一方、勝ち点6の広州恒大(中国)がイースタンSC(香港)に勝利すれば川崎の敗退が決まってしまう。仮に無敗の5引き分けで敗退決定となれば、異例の事態だ。

 しかし、この水原戦に勝利できれば道は大きく開ける。広州がイースタンに勝利すると仮定した最終戦の勝ち点状況は広州9、水原8、川崎7となる。3位で最終戦を迎えるが、上位2チームが直接対決。そのため、川崎が2連勝で勝ち点を10に伸ばせば、自力で2位以内を確保することができる。それを考えれば次節の敵地水原戦で勝利することが何よりも重要となる。

 ここまでの戦いぶりから、浦和と鹿島は決勝トーナメントが大きく近づいてきており、残り1試合を残して突破を決める可能性がある。一方で、G大阪と川崎は絶望的な状況ではないものの、一歩間違えば敗退が決まる危険と隣合わせの瀬戸際に立たされている。2008年のG大阪の優勝以来アジア王者から遠ざかっているJリーグ勢は、覇権奪還に向けて何チームを決勝トーナメントに送り出すことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images