シャープは新型スマートフォン「AQUOS R」を発表。本モデルは高解像度のIGZOディスプレイや高性能CPU、防水機能を備えたフラグシップ機です。製品名の「R」には4つの意味が込められてるとのことで、そのヒミツを探っていきたいと思います。

シャープの新型スマートフォン「AQUOS R」。発売日や価格は未定ですが、各キャリアの夏モデルとして市場に投入される予定

 

↑充電端子はUSB Type-Cを採用。指紋センサーも前面に搭載

 

ブランド名を「AQUOS R」で統一

これまで、シャープスマートフォンは「AQUOS ZETA」や「AQUOS SERIE」など、販売されるキャリアによってブランド名が違っていました。しかし、今回の「AQUOS R」からキャリアを問わずブランドが統一されることが発表されました。

↑カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色展開

 

これにより、ユーザーに対して端末のスペックや世代などをわかりやすく伝え、より「AQUOS」のブランド力を高めるという狙いがありそうです。

 

「R」が意味するモノ

AQUOS Rの「R」は、本モデルに搭載されているいくつかの機能を表しています。

 

まず「Reality」。5.3インチのWQHD(2560×1440ドット)液晶は、もちろんIGZOディスプレイ。省電力と高精細な画面が特徴のディスプレイで、「液晶のシャープ」のお家芸ともいうべきリアリティのある映像を表現します。また、手ブレ補正を搭載する2260万画素のメインカメラの描写も極めてリアル。さらに、インカメラは1630万画素という、自撮り用としては異様ともいえる高画素数を誇ります。

↑2260万画素のアウトカメラとIGZOディスプレイ。ここまで接写できます!

 

↑高スペックなればこそ端末の発熱が気になるところですが、新開発のサーマルマネジメントにより、端末の温度を抑えているそうです

 

次に「Response」。CPUには高速な「Snapdragon 835」を搭載し、よりいっそうサクサク動作します。また、液晶のタッチ操作の反応も高速化が図られ、ストレスのない高レスポンスな操作を実現しています。

↑ただの防水ではなく「濡れても操作可能」なタッチパネル

 

続いて、信頼性を意味する「Reliability」。AQUOS Rに対し、発売後2年間はOSのバージョンアップが提供されることが明言されています。

 

そして最後に「Robotics」。ロボホンに代表されるような人工知能や対話型インターフェースなどがAQUOS Rでも踏襲されています。

 

シャープが推進する「AIoT」の一翼を担う端末

また本機は、シャープが白物家電などで推進している人工知能の「AI」と「IoT」を兼ね備えた「AIoT」の流れを汲んでいます。

 

シャープスマートフォンでおなじみのAI機能といえば「エモパー」です。これは、天気や、いま急上昇している検索ワードなどをタイミング良く話しかけてくれるもの。

 

今回AQUOS Rとあわせて発表された専用充電クレードル「ROBOQUL(ロボクル)」には、この「エモパー」と連動する機能が備えられています。具体的には、AQUOS RをROBOQULにセットすると、インカメラで顔を認識してユーザーのほうに画面が向くよう回転。電話着信やアラーム鳴動を全身で知らせてくれます。その様子は、まるで話しかけるために向き直っているようで、実際に対話している気分になります。

↑充電クレードル「ROBOQUL(ロボクル)」

 

↑AQUOS Rをセットすると、ユーザーの位置を認識しクルクルと回転します

 

さて、このAQUOS Rですがシャープによると販売目標は100万台とのこと。現時点で、販売するキャリアや価格などは明言されませんでしたが、今回ブランドを統一したということで、複数のキャリアから発売されることは間違いなさそうです。

 

本機は夏モデルとして市場に投入される予定となっており、近日中に詳細な販売網が各キャリアから発表される見込み。AQUOSファンは正座しながら待つことにしましょう。

 

【SPEC】

●OS Android7.1 ●サイズ 約153×74×8.7mm(目標値) ●ディスプレイ 約5.3インチWQHD ●RAM/ROM 4GB/64GB(UFS Type) ●CPU Qualcomm® Snapdragon™ 835 processor ●バッテリー 3160mAh