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デルは4月24日、タスクワーカーとベーシックナレッジワーカー向けに設計された、軽量小型かつ低消費電力のシンクライアント「Dell Wyse 3040」(以下、Wyse 3040)を発表した。業界標準の仮想ワークスペース環境に対応するだけでなく、セキュア、そして優れた管理性と導入性を持つ。参考価格は34,000円〜(税別/送料別)で4月24日から販売を開始した。

記者発表会には、米国本社からスティーブ・ララ氏が来日。DELLとEMCの合併によって成長を加速しているCCC(Cloud Client Computing)事情の状況を説明した。

新生DELL Technologiesは、デジタル変革、IT変革、働き方変革、セキュリティ変革という4つの改革を柱にしている。その中でVDI(Virtual Desktop Infrastructure)製品は、働き方改革として、いつでもどこでも仕事ができる環境を実現するとした。

今後、社会の流れとしては、アプリケーションとデータがクラウド上に移行するため、管理性に優れたシンクライアントやゼロクライアントが重要となるとも。

ゼロクライアント・シンクライアントの分野では、DELLは豊富なラインナップを3000/5000/7000シリーズとして展開している。Wyseクライアントは製品の刷新を行っており、昨年(2016年)はWyse 7040とWyse 5060を発表。そして今回、エントリー向けとしてWyse 3040を投入する。

Wyse 3040の特徴は、このクラスとしてはパワフルなX86クワッドプロセッサをIntelとのパートナーシップによって実現しているところを挙げた。また、業界で唯一のセキュアOS「ThinOS」を採用することで、一度もウイルス問題を起こしたことがない実績を強調していた。

○動画再生もこなせるCPU性能、本体サイズと消費電力はおよそ半減

製品に関しては、デルの鈴木氏が説明。成熟したPC市場は成長がなかなか見込めないが、クライアント仮想化市場は近年の売り上げ増が平均8%と、かなりの成長が見込める分野であるという。

VDIは、いつでもどこでもどんなデバイスからでも安全にデータを扱える手法として魅力的な一方で、システムの設計・構築・運用にコストがかかり、IT部門の負担がかかることにも課題があると述べた。これに対しては後日と、課題解決に含みを持たせていた。

また、VDIに対する攻撃に関してはバイナリサイズが極めて小さく、かつAPIを非公開にすることで攻撃の手掛かりをつかみにくくしているWyse ThinOSを紹介。さらにVMware Horizonとの組み合わせによって、柔軟で堅牢なセキュリティを提供できるという。

今回発表されたWyse 3040は、バリューシリーズのThin client製品だ。従来環境では性能的に利用しづらかった、Skype for Businessを活用したコラボレーションにも適応しているという。また、従来製品の半分のサイズでありながら、USB 2.0×3基、USB 3.1 Gen1、2つのDisplayポート(最大2,560×1,600に対応)と、必要十分な接続性を実現している。

鈴木氏は、従来のWindows PCを使ったエンドポイントをWyseに置き換えることによって、セキュリティソフトのコストがなくなり、IT部門やユーザーの運用が大幅に減る。「半分とはいわないが、2/3以上のTCO削減効果がある」(鈴木氏)。また、「前モデルのWyse 3010が年間1万台ほど売れているが、Wyse 3040の投入によってさらにシェアアップを目指す」(鈴木氏)と、製品について強い期待を示した。

最後に、実機を使ったデモンストレーションが行われた。買ってきた状態から、電源、キーボードマウス、ディスプレイケーブル、ネットワークを接続するだけですぐに起動。さらに、サーバー上から設定ファイルを自動入手することで、キッティング作業なしで利用できることを紹介した。

(小林哲雄)