足のトラブルのなかでも、多くの女性が悩みをもつのが外反母趾です。初期のうちは痛みがでないのであまり気にならず、症状がひどくなってから病院を訪れる人が多いよう。しかし外反母趾は進行すればするほど、元の形には戻らなくなっていきます。早めに気がつき対処することで、進行を抑えることができますので、気になっている人は今日から対策をはじめてみてはいかがでしょうか。

外反母趾になる原因はヒールだけじゃない

外反母趾とは足の親指が小指側に曲がって行き、親指の付け根の関節が飛び出てしまう足の変形をいいます。ひどくなると、骨が靴にあたって痛みが出るようになったり、親指が人差し指にぶつかり圧迫したりして、歩くことが難しくなることもあります。ところで外反母趾は女性に多いと言われています。男性と女性の外反母趾率は1対9であり、それは女性は男性に比べて足の筋肉が弱く、関節が柔らかいために変形が起こりやすいからです。

また女性はファッション性重視で、足に合わない靴を履くことが多く、靴が足を圧迫してしまうことも外反母趾を招く原因となります。そのほかにも外反母趾になる原因として、歩き方に癖があり親指に負担がかかりすぎていいる、また遺伝的に外反母趾になりやすい骨格である場合もあります。

外反母趾は曲がった角度を測る

外反母趾であるかどうかは、親指が小指側に曲がった角度を測ることで分かります。角度が15度以内ならば正常、15〜20度までならば軽度の外反母趾です。20度〜40度は中度とされ、この頃には痛みが出るようになります。40度以上になると重度の外反母趾であると診断されます。

外反母趾は早めの対処で改善できる

外反母趾は、骨が曲がり始めるとどんどん曲がってしまうので、早めの対処が肝心となります。軽度の外反母趾ならば、足の指のストレッチをすることで改善していきます。輪ゴムを両足の親指にかけて、かかとをくっつけたまま広げたり閉じたりして筋肉を鍛えると、外反母趾の予防・改善に効果的です。

それから外反母趾は、足に合わない靴を履き続けていると、症状が進行していきます。靴は窮屈すぎて足を圧迫するものも、大きすぎて靴の中で足がずれるようなものでも親指に負担がかかります。足に程よくフィットする靴を選び、ヒールの高い靴は、極力避けるようにしたほうが良いでしょう。親指の曲がりが気になり、靴を履くと痛みが出るような場合は、整形外科で診察を受けることをおすすめします。

お洒落な靴を見ると、足が痛くても履きたくなってしまうのが女性の心理。でも外反母趾を放置したまま、足が痛いのを我慢して無理を続けていると、いずれ改善が不可能になるほど曲がってしまいます。足をいたわって、いつまでも綺麗な形を保つようにしていきたいですね。


writer:Akina