【ソウル聯合ニュース】韓国軍当局が、北朝鮮の朝鮮人民軍創建記念日(4月25日)を前に人民軍の動向を綿密に監視している。

 特に今年は、軍創建85周年を迎える北朝鮮が内部結束と軍の士気高揚のために6回目の核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射などの挑発行為に踏み切る可能性が指摘されてきた。
 韓国軍当局によると、北朝鮮は24日午前現在、戦術的挑発の準備と判断される動きを見せていない。
 ただ、核実験やICBM発射の実施はいつでも可能なため、戦略的挑発の可能性については神経をとがらせている。
 韓国軍の関係者は「戦術的挑発の準備と判断できる動きはないと把握している。戦略的挑発の可能性は常にあるため緊張を緩めずに監視態勢を維持している」と説明した。
 別の関係者は「北が弾道ミサイル発射などの挑発を仕掛ける可能性が高い」との見方を示した。

 米原子力空母「カール・ビンソン」を中心とする空母打撃群も北朝鮮の挑発抑止に向け朝鮮半島に移動中だ。
 カール・ビンソンは23日から西太平洋のフィリピン海で日本の海上自衛隊のイージス艦「あしがら」、護衛艦「さみだれ」と共同訓練を行っている。日本メディアによると訓練は3〜5日間行われる予定だ。
 韓国軍も同打撃群との連合訓練を計画している。国防部関係者は「在韓米軍側と訓練の日程などを協議している。北の挑発の抑止に重点を置く訓練を行う」と述べた。
 カール・ビンソンは28日前後に朝鮮半島東の海域に入る見通しだ。
 同空母は「動く海上軍事基地」と称され、攻撃機など70機を超える航空機を搭載している。共に航行中の駆逐艦「ウェイン・E・マイヤー」と「マイケル・マーフィー」、ミサイル巡洋艦「レイク・シャンプレイン」には巡航ミサイルのトマホークなどが搭載されている。
 強力な戦闘力を備えた空母打撃群の朝鮮半島への移動を北朝鮮が恐れていることは国営メディアなどの報道からも読み取ることができる。
 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は23日の論説で、世界が恐れている米空母は単なる肥大な変態動物にすぎず、「一気に水没させる万端の戦闘準備を整えたことはわが軍隊の軍事的威力を示す一例だ」と主張した。
 北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」も、北朝鮮はイラク、リビア、シリアとは異なるとした上で「世界は軽挙妄動する米国の傲慢(ごうまん)な空母が巨大なくず鉄の山となり、どのようにして水中に葬られ、米国という国がこの地球上からどのようにして消えるのかを目にすることになる」と威嚇した。
 北朝鮮は米空母を一度の攻撃で沈める兵器を保有していない。弾道ミサイル「スカッド」を改良した対艦弾道ミサイルを開発した可能性が取り沙汰されているが、まだ実体がなく、空母打撃群の迎撃網を突破するには力不足だと指摘されている。
 北朝鮮の米空母に対する威嚇について米国務省の報道官は「われわれは軍事的な衝突をせず、北朝鮮に対する威嚇も行わない。しかし、米国と同盟国に対する脅威には相応の対応を取る」と述べた。北朝鮮が軍事的な動きに出た場合は米国も直ちに対応するとの意志を示したといえる。
 一方で、北朝鮮の挑発がないまま4月がすぎた場合は、対話のための転機が訪れる可能性があるとの見方も出ている。
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