スティックPCの弱点「発熱」を冷却ファンで抑える!テレビで使える1万円台のスティックPC発売

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マウスコンピューターは、冷却ファン搭載のスティック型パソコン「m-Stick MS-CH01FV2」を発売した。
Web販売価格は1万9,800 円(税別・送料別)。

スマートフォンやタブレットの普及で、パソコンを利用する人は減っていると言われている。
たしかにスマートフォンやタブレットはパソコンよりも、SNSやカメラをも手軽に楽しめる。
しかし、パソコンには、スマートフォンやタブレットより便利なことが、まだ多くある。

たとえば、長い文章やメールの返信を書く際には、外付けのキーボードを使ったほうが素早く、快適にできる。
また、写真の加工や編集なども、パソコンのほうが多機能で、快適にできる。

とはいえ、パソコンはスマートフォンやタブレットに比べて、場所もとるし、価格も少し高い。

だが、スティック型パソコンであれば、家庭のテレビに接続するだけなので場所もとらず、価格も安い。


■手のひらに収まるサイズで冷却用マイクロファンを搭載
スティック型パソコン(スティックPC)は、家庭のテレビに接続して使える超小型パソコンだ。

これまでもスティック型パソコンは登場してきているが、本製品の大きな違いは、冷却用マイクロファンを搭載したWindows10マシンということだ。

これまでのスティック型パソコンは小型なため、長時間の利用や、負荷のかかる作業では、本体の発熱が大きく、発熱のためパフォーマンスの低下という課題もあった。
本体の熱を下げるために冷却ファンを搭載すれば、その分、小型軽量というメリットが損なわれてしまう。

本製品では、本体サイズは113幅×39奥行×13高mm(端子を含まず)。重さは約62gながら、冷却ファンを搭載し、熱対策が施されており、十分なパフォーマンスが期待できる。


基本性能は、CPUがインテル Atom プロセッサー x5-Z8350 (1.44GHz-1.92GHz/4コア) 、メモリーが2GB、ストレージは32GB eMMCとなる。
3Dゲームを遊ぶといった負荷の大きな用途には向かないが、Webサイトを見たり、メールの返信をしたり、ビジネス文章を作成したりといった、一般的なパソコン利用うであれば、十分な性能を持っている。
また、ストレージが不足する場合は、市販のmicro SDカードを本体に装着することで、ストレージ容量を増やすことが可能だ。

小型の本体には、TypeAのUSB2.0に加え、USB3.0ポートも搭載されている。
Windowsパソコン向けの各種USB機器も、変換アダプターを介さずに使用できる。

通信機能は、無線LAN IEEE802.11 ac/a/b/g/nに加え、Bluetooth V4.1をサポートする。
無線LANが利用でき、Bluetoothなどのワイヤレスのキーボードやマウスも利用が可能だ。
ワイヤレスのキーボードやマウスを使えば、テレビ画面から離れた場所での操作も快適にできる。





■豆知識:スティックPCのメリット、デメリット
スティックPCのメリットは、安価であることだ。本製品であれば、OS込みで1万円台なので、破格に安い。
また小型であるため、携帯もできる。イベントなどでパソコンを使いたい場合にも持ち運んで便利に使えるわけだ。

逆にデメリットだが、CPUやGPU性能を抑えているため、3Dゲームのように高速な処理や負荷が大きな処理が必要なアプリやサービスには不向きとなる。
また本体が小型なため、発熱は大きく、長時間の利用では、熱暴走を引き引き起こすこと可能性もある。





Windows 10 Home 32ビット(OS単体)は大手家電量販店で実売価格1万5,620円(税込み)で売られているが、本製品はOS込みで1万9,800 円(税別・送料別)とかなりの安さだ。パソコンをもう一台追加したい人にとって、自宅のテレビがパソコンになる本製品は、なかなかのお買い得感がある。


ITライフハック 関口哲司