23日、中国では専門家による北朝鮮放棄論の記事が流通することを黙認しているが、これが対北政策変更のシグナルだと分析されている。写真は中朝国境。

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2017年4月23日、米華字メディア・多維新聞は記事「北朝鮮が中国を威嚇、中国の対北政策は激変か」を掲載した。

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北朝鮮・朝鮮中央通信は21日付の記事で中国を批判した。「彼らが朝鮮の意思を読み誤り、他者に流されて朝鮮に対する経済制裁に固執するならば、あるいは朝鮮の敵の歓心を買おうとするならば、北朝鮮との関係に及ぼす破局的な結果について心づもりをしておかなければならない」。名指しで批判こそしていないものの、明らかに中国を念頭に置いた批判だ。

中国と北朝鮮の関係は10年以上にわたり悪化の一途をたどっている。関係にひびが入るばかりか、対立状態となっているとすら言える。こうした中、中国の対北朝鮮政策が劇的に変化する可能性が高まっている。先日、北朝鮮問題の専門家である沈志華(シェン・ジーホア)氏の記事が中国のネットで話題となった。「北朝鮮は中国の潜在的な敵であり、韓国はおそらく中国の友人だ」という内容だ。

興味深いのは2013年との対比だ。学習時報副編集長(当時)の●聿文(デン・ユーウェン、●は登におおざと)氏は「中国は北朝鮮を見捨てるべきだ」との記事を発表し、停職処分を受け記事も検閲部局によって削除された。ところが瀋志華氏の記事は検閲されていない。中国の対北政策が今後激変するシグナルだろうか。先日の米中首脳会談においても、習近平(シー・ジンピン)国家主席は米国との協力姿勢を打ち出し、北朝鮮問題においても協調が可能だとの見方を示している。(翻訳・編集/増田聡太郎)