ファンからのサインに応じるGACKT

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 23日、4日間にわたって開催された「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」は、のべ9万1,000人を動員したレッドカーペットイベントに続き、波の上うみそら公園で行われた「オールエンディング 島ぜんぶでおーきなバンドステージ」をもって華やかに幕を閉じた。

 多くの芸人と映画祭の豪華なゲストたちが集結した4日間にわたる、吉本によるお祭り騒ぎ。今回の映画祭で、多くの沖縄の人々を喜ばせたのは、沖縄県出身のGACKTの参加だった。この日GACKTは、レッドカーペットをゆっくりと歩きながら多くのファンと触れ合い、交流を楽しみ、夕方には自らが主演した映画『カーラヌカン』の舞台あいさつに登場した。その彼がレッドカーペットでも、舞台あいさつでも繰り返した言葉がある。「沖縄に何か貢献したいという気持ちがあったので、このような形で恩返しをすることができて本当にうれしいですね」。14年ぶりの自身の主演作『カーラヌカン』は、壮大な沖縄の自然を美しく描いた作品。地元の人々はその思いに応えるように、大きな声援をGACKTに送っていた。

 クロージングイベントでは、かりゆし58、新良幸人、BEGINの島袋優と比嘉栄昇、MONGOL800のキヨサク、島袋寛子、ORANGE RANGEのHIROKIとRYO、きいやま商店、ネーネーズ、jimamaら沖縄のアーティストたちによって結成されたオリジナルバンド「島ぜんぶでおーきなバンド」が、「島人ぬ宝」「上海ハニー」などの大ヒット曲でライブを繰り広げ、会場に集まった人々からも大合唱が沸き起こった。今回の映画祭は、例年通りの豪華なゲスト数はもちろんのこと、GACKTをはじめ、沖縄出身のアーティストが中心になって、沖縄に「恩返し」を実現させていたのも印象的だった。

 クロージングイベントに来ていた女子中学生たちは、「朝からお笑いライブを観に行って、それからレッドカーペットで芸能人とたくさん写真を撮って、それからこのイベントに来た!」と満面の笑みで答えた。毎年春に行われている沖縄国際映画祭も、今年で9回目。沖縄の人たちも「そろそろ映画祭の時期だね」と話すようになり、春の恒例イベントとしていよいよ定着し始めている。来年で10回目の節目を迎える同映画祭が、今後どのように発展していくのか楽しみだ。(編集部・森田真帆)