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デルは、海洋に漂流し続け、環境汚染の原因となっているプラスチックをリサイクルした梱包材の出荷開始を発表した。同社によれば、こうした取り組みはIT業界で初めてとのこと。

本件は、同社の環境維持供給プロセス戦略に基づいた商業レベルの実証プログラムとして行われるもの。2017年4月30日より13インチ2-in-1ノートパソコン「New XPS 13 2-in-1」の梱包材を、原材料に25%の海洋プラスチックを含んだリサイクル梱包材に移行する。

これにより、2017年には1万6,000ポンド(=約7,300 Kg)の廃プラスチックの海洋への流入を阻止することを目指す。

海洋プラスチックの供給プロセスには複数の段階があり、まずプラスチックが海洋に到達する前に、河川や海岸で海洋プラスチックを回収。次に、海洋プラスチック(25%)にボトルや食品容器などからリサイクルされたHDPE(残る75%)を混合し、使用済みプラスチックを処理、精製すふ。最後に、できあがったリサイクルプラスチック片を新しい梱包材に成型し、出荷する。

さらに、海洋に再び戻ることがないよう、各梱包材にはリサイクル可能な素材であることを示すプラスチック材質表示識別マークを印字。デルの梱包材部門では、製品パッケージの重量ベースで93%以上リサイクルできるようになり、循環型経済の一部として再利用できるようなデザインと部材調達が可能になるとのこと。

なお、最近の調査(2015年にScience誌掲載)では、2010年の1年間だけで管理を誤った480〜1,270万トンのプラスチックが海洋に流入したことが報告されている。また、海洋環境保全を推進するOcean Conservancyが2015年に行った調査によると、海洋プラスチックの60%はアジア(中国、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム)で発生しており、東南アジアで海洋プラスチックの排出量が最も多いのは、インドネシアという。今後、同社は海洋プラスチックの問題に世界規模で対応するための業界横断的な作業部会を開催する予定ということだ。