第2次世界大戦の戦勝記念日に合わせて行われた軍事パレード。ロシア・モスクワの赤の広場で(2016年5月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(図解追加)ロシアの軍事費が、原油価格の低迷と経済制裁下にもかかわらず世界第3位に浮上したことが、スウェーデンのシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」が24日に発表した2016年の世界の軍事支出に関する報告書で明らかになった。世界の軍事支出は2年連続で増加した。

 SIPRIによると、ロシアの2016年の軍事支出額は前年比5.9%増の692億ドル(約7兆6000億円)で、国内総生産(GDP)に占める割合はソ連崩壊後で最大になった。

「ロシア経済は原油・天然ガスの価格低迷や(ウクライナとの紛争を受けて西側諸国が科した)2014年から続く経済制裁により深刻な問題を抱えており、軍事費の増加で経済に大きな負担がかかっている」とSIPRIは指摘している。

 2015年に世界第3位の軍事支出国だったサウジアラビアは、「域内戦争への関与にもかかわらず」(SIPRI)2016年の軍事費は637億ドル(約7兆円)と前年比で30%減額し、第4位に後退した。原油安の影響で産油国の多くが軍事費を削減したためという。

 軍事支出額トップは2016年も引き続き米国で、前年比1.7%増の6110億ドル(約67兆2000億円)。中国は2150億ドル(約23兆7000億円)だったが、伸び率は5.4%と前年実績を下回った。
【翻訳編集】AFPBB News