21日、ソウル市内のカフェのトイレに、利用者のマナー向上を訴える「便器」からのお願いが掲示され、話題になっている。写真は韓国のトイレ。

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2017年4月21日、ソウル市内のカフェのトイレに、利用者のマナー向上を訴える「便器」からのお願いが掲示され、話題になっている。韓国・中央日報が伝えた。

ソウル・新村(シンチョン)にあるカフェのトイレの便器前には、「こっそり用だけ足していくんですか?アメリカーノ1杯おごってくれるんですよね?そのままお帰りになるのなら、今後!お客様の人生も詰まってしまいますよ!! 便器より」と書かれた紙が貼られている。コーヒーの1杯も頼まずに、トイレだけをちゃっかり利用する「トイレ泥棒」へのメッセージだ。

韓国では店の外にトイレがある場合が少なくなく、あちこちでトイレ泥棒が出現している。そのためトイレのドアに暗証番号の入力が必要な鍵を設置するカフェもあり、暗証番号を毎日変えているという店も。また、ドリンクを購入したレシートに、トイレ利用のための暗証番号を記す店もある。個人でカフェを経営するキムさん(26)によると、「たまにトイレで髪を洗ったり、酒を飲んで寝ていたりする人がいて困る」そう。

カフェ側も大変だが、「トイレ泥棒」たちにも言い分があるようだ。カフェのトイレは公衆トイレに比べて衛生管理が行き届いていること、昨年5月にソウル市内の公衆トイレで女性が見知らぬ男に殺害された事件を受け公衆トイレの安全性が問題になっていることなどだ。

現在、ソウル市内の公衆トイレは4913カ所。市の関係者は「ソウルの公衆トイレの数は決して少なくない。衛生問題にも気を使っており、民間の建物に管理費を支給して開放トイレの数を増やしている」と説明している。しかし、実際に開放トイレを運営しているビルの管理事務所長は「公益のために参加しているだけで、区役所から入ってきたお金でトイレットペーパーなどの備品を購入し、水道料金まで払うのは不可能。特に、週末に集会やイベントがあるとトイレが大変なことになる」と話す。

この報道に、韓国のネットユーザーからは、「店のトイレを公衆トイレと勘違いしてる」「トイレを利用する国民のマナーや認識が追い付いていない現実が残念」と市民のマナー意識を指摘するコメントや、「お店のトイレなんだから、何か注文してから使おうよ」「たまに使う時もあるけど、用を足して出てくると申し訳なくて、一番安いものを注文する」と便器からのお願いに理解を示すコメント、「高いテナント料を払って商売してるんだし、トイレ泥棒は許せないだろう」「トイレの使用も問題だけど、トイレにごみを捨ててく人がいるのも憎らしい」と店の立場に立ったコメントなど、2000件近いコメントが集まった。

その他、「公共の仕事として、公衆トイレ衛生管理チームを投入したらいいのでは?」「互いに助け合う文化を維持するために、500ウォン(約50円)を入れればトイレに入れるシステムにしたら?」と対策案を講じるコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)