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Bentayga launches you at the horizon at a rate bordering on the violent

 

 
英国版編集部ではベントレー・ベンテイガの長距離テストを実施しているが、これほど本格的な性能を持つクルマの長距離テストをしていながら、その究極の性能を試さないまま、長い月日が経ってしまったことに驚いている。ベンテイガの長距離テストは、総走行距離250mile(402.5km)で開始され、現在7,500mile(12,075km)に達している。

 
この間にスピード走行は何度も実施してきた。しかしながら、スムーズに舗装され、アクセルをフルに踏んだ時にもよいグリップ感があり、かつフルスロットルで走り続けられる道路を見つけられないままに日々が流れた。大きな声では言えないが、なぜ究極の性能をテストできずにここまで来たのか? その理由はふたつある。

ひとつは、そういう場所を見つけるのはむずかしいからだ。もうひとつは、ベンテイガが非常に大型で速いクルマだからだ。この2.5tのクルマの0-97km/h加速は4秒台前半、そして最高速度は約190mph(305.9km/h)なのだ。ケーターハムと同じようにベンテイガを運転することはできない。

 
ともかく、ようやく究極の動力性能をすべてテストすることができた。どこで行ったのかは言えないが(他のメーカーの敷地)、驚くべき体験をした。なんといっても素晴らしかったのは、発進だった。ドライバーはできるだけ速く右足を動かし、賢い4輪駆動を作動させながら、舗装道に608psの出力をかける。実際に経験しなければ信じられないほど、驚異的な発進だった。

4輪すべてのタイヤからスキール音が聞こえた直後、猛烈な勢いで水平線に向かって発進した。0-97km/h加速といえば、ジャーナリストのジョン・シミスターがあるクルマの0-97km/h加速をレポートした時に、「このクルマは目指す速度にゼロから一気に到達し、その間の速度はいっさい存在しない」と書いたことは有名だが、ベンテイガの発進もまさにこの言葉どおりだった。

 
さらにベンテイガの場合は、フル加速時も洗練された状態を維持し続ける。とんでもなく速いが、全般的に静かだ。8速ギアボックスは6500rpmでスムーズにギアチェンジし、正確にパワーとトルクを伝達する。時速140mile(約225km/h)のフルスロットル走行を二度行ったが、その後はすぐに何もなかったかのように静かに走り続けた。現代のベストカーの非常に優れている点がここにある。とんでもないことが、ごく普通にできてしまうのだ。

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)