グスタボの1G1Aで熊本がアウェイ戦初白星で今季初の連勝! 金沢はホーム初黒星《J2》

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▽明治安田生命J2リーグ第9節、ツエーゲン金沢vsロアッソ熊本が23日、西武緑地公園陸上競技場で行われ、0-2でアウェイの熊本が勝利した。

▽お互い浮上のきっかけが欲しい18位の金沢と17位の熊本による下位対決。ここ3試合で2勝と調子を上げる金沢は、前節からのメンバー変更はなし。対する熊本は、ここまでアウェイでの勝利がなく苦しい状況。前節、負傷した安柄俊に代わり平繁を起用した。

▽試合開始前に、昨年の熊本地震で犠牲となった方々に向けて黙祷が捧げられたこの一戦。試合は両者なかなかチャンスを作り出せず、均衡した展開が続く。28分、熊本が最初のチャンスを作り出す。CKのこぼれ球に飛び込んだ嶋田が、ボックス中央でダイレクトシュートを放つ。だが、強烈なシュートはクロスバーに直撃し、ゴールには至らない。

▽その後は両チームともにシュートまで持ち込めず、静かな状況が続いたが、前半終了間際の44分、金沢にもチャンスが生まれる。左サイド深くまで侵入した杉浦がグラウンダーのクロスを送ると、ニアの佐藤洸がスルー気味にわずかにコースを変える。そこに反応した大槻がシュートを打つが、DFに当たりゴールマウスを捉えられず。

▽後半の立ち上がりも両者攻め切れない時間帯が続いたが、70分についに試合が動く。敵陣のハーフウェイライン近くでボールを持ったグスタボが、そこからドリブルを開始。ボックスまで侵入したグスタボは、DFを半身でかわし、GKの意表を突くトーキックでネットを揺らした。

▽さらに87分、熊本が試合を決定付けるゴールを決める。相手の最終ライン付近でパスを受けたグスタボがドリブルで持ち運び、ゴール前の嶋田にラストパス。嶋田はGKの位置をよく見て冷静にゴールに流し込んで2点目を決める。

▽試合をほぼ手中に収めた熊本は交代枠を使い、巧みに時間を消費させる。そして、前節の松本山雅戦で今季初得点のグスタボが、1ゴール1アシストの活躍で今節も勝利に貢献。アウェイ初白星の熊本が初の連勝を飾った。一方、敗れた金沢はこれが今季初のホームでの敗戦となった。