「勇気の出る言葉」で若者を支援 NYの日系女性らが2.7億円を調達

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ショート・メッセージ・サービスの「シャイン(Shine)」を創業した共同最高経営責任者のヒラバヤシ・ナオミとマーラ・ライディは、ミレニアル世代が健康と幸福を実現するための方法に大きな変化をもたらすと決意している。目標は、「毎日の幸福をより身近で手に入れやすいものにすること」だ。

シャインは先ごろ、シード資金で250万ドル(約2億7200万円)を調達したことに加え、利用者がサービス開始からの約1年で50万人を超えたことを発表した。

二人はテクノロジーを通じてミレニアル世代とその社会的活動を支援する世界的規模の非営利団体で働く同僚として、6年前に知り会った。二人とも、米国で起業する若者たちがたどる一般的な道のりを経てきたわけではない。だが、それでも多くの人たちに影響を与えている。オンラインコミュニティー「ビルトインNYC」が選ぶニューヨークのテクノロジー関連業界で最も注目すべき35人にも選ばれた。

きっかけは「気付き」

シャインのビジネスを始めたきっかけは、二人の仕事上での関係と、友人としての関係だった。「仲間から建設的なサポートが得られることで、毎日の中で幸福感を得ることができる。そうした状況にあることがどれほど幸運なことか、出会ってすぐに気が付いた」という。

若者たちは人との別れや”有害な”上司、金銭面に関するストレス、将来への不安、日常的な気分の浮き沈みに悩んでいる時、ウェブサイトやメディアの中に助けを求める。中には、コーチングやセラピーのような高額を支払わなければならない方法に頼る人もいる。

二人は、そうした日常的な葛藤の中にいる若者たちに同じような立場からのサポートを提供することにチャンスを見出したのだ。そして、シャインの成功の一因はアクセスのしやすさだ。

「シャインは何かの問題に直面している若者たちに毎日、あなただけではない、というメッセージを送っている」

「日々の気分の浮き沈みを理解してくれる友人のように、言葉をかける」

二人はまた、自分でビジネスを始めたいと思っていたから起業したわけではないと話す。「誰も適切な方法で対応しようとしない問題があることに気付き、その問題に対処するのに最適なのが自分たちだと考えたからだ」

ジョージア州サバンナで育ったライディの家族には、他に大学に進んだ人はいないという。また、バージニア州で育ったヒラバヤシは、5年間に4つのカレッジに通った。どちらもビジネススクールで教育を受けたわけではなく、テクノロジー業界で起業し、運営していく「こつ」を自ら学んだ。頼りにしているのは、経営者としての経験から学んだことと、自分たちが築こうとしているものの価値に対する強い確信だ。

人生の目的を見つけたいと考えている若者たちに対して二人は、従来型のリーダーシップ論などに従い、自分に企業経営ができるかどうか判断してはいけないとアドバイスする。他の誰かのやり方や性格、人種、性別、その人の背景など、刺激を与えてくれるものは数多くある。「”自分”にインスピレーションを与えてくれるリーダーシップの在り方の例を、積極的に探すことだ」という。