各候補のスローガンが書かれた横断幕(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】中盤戦に入った韓国大統領選(5月9日投開票)の構図が揺らいでいる。

 今回の大統領選は進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補と中道系「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補による事実上の2強の構図でスタートしたが、最新の世論調査では安氏の支持率が伸び悩み、文氏との差が広がっている。
 韓国ギャラップが18〜20日、全国の成人男女1004人を対象に行った支持率調査によると、文氏は前週より1ポイント上がった41%となったが、安氏は7ポイント下落した30%にとどまった。
 東亜日報がリサーチ・アンド・リサーチに依頼し18〜19日に行った調査では、文氏(40.0%)が安氏(30.1%)を9.9ポイント上回った。
 文氏と安氏の差が拡大している中、朴槿恵(パク・クネ)政権の与党セヌリ党だった保守系「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補の支持率は10%前後まで上昇した。韓国ギャラップの調査では9%、リサーチ・アンド・リサーチの調査では10.2%だった。
 2強の構図が崩れる水準ではないが、安氏に流れていた自由韓国党地盤の大邱・慶尚北道の保守層が洪氏支持に回っており、意味のある変化の兆しとの見方が出ている。
 ただ、文氏が独走する構図が固まったと断定するには時期尚早との指摘がある。文氏が大統領秘書室長を務めていた2007年に盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が国連の北朝鮮人権決議案の採決を棄権した際、北朝鮮に対し事前に意向を聞いていたことを示すメモを当時の外交通商部長官だった宋旻淳(ソン・ミンスン)氏が公表し、同問題を巡る疑惑が再び浮上するなど、安全保障問題がどう影響するかが不透明なためだ。
 また、保守系「正しい政党」の劉承ミン(ユ・スンミン)候補と革新系の少数党「正義党」の沈相ジョン(シム・サンジョン)候補の支持率は3〜4%で推移しているが、テレビ討論会などで支持を訴え、最後まで戦い抜く意向を示しており、終盤戦の構図は見通せない状況となっている。
 文氏陣営は支持率が大統領選勝利に向けた安定水準に達したとみて、中道層の取り込みに力を入れる方針だ。今後は「安全保障に強い大統領」「準備を整えた大統領」というキャッチフレーズを掲げ、「1日1政策」発表の戦略などで国政運営の青写真を示していくという。
 一方、安氏陣営は支持率の伸び悩みは一時的なものとみており、中盤戦以降は再び上昇すると見込んでいる。また、安全保障問題が争点となり、大統領選が革新派と保守派の対決構図になることを警戒しながら、安氏が強みを持つ「未来」のイメージを強化することに総力を挙げる方針だ。
 洪氏陣営は保守層の取り込みを続け、革新派と保守派の対決構図を鮮明にすることに注力する考えだ。「安全保障大統領」をアピールする洪氏は朝鮮半島が安保危機にさらされていることを強調し、他候補との差別化を図る戦略だ。
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