筑波大が2発勝利で2回戦へ

写真拡大

[4.23 第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会1回戦 YS横浜1-2筑波大 BMWス]

 第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会1回戦が23日に各地で行われた。筑波大(茨城)はジュビロ磐田加入内定・FW中野誠也(4年=磐田U-18)の2得点でY.S.C.C.横浜(神奈川)に2-1で勝利。J3クラブを撃破し、初戦突破を果たした。6月21日に行われる2回戦ではベガルタ仙台と戦う。

 今季のJ3でいまだ勝ちなし(3敗1分)のYS横浜。リーグ戦では出場のないGK浅沼優瑠がゴールマウスを守り、右SBには奥田裕貴、前線にはMF奥田晃也が入った。FW辻正男はベンチ外だった。

 対する筑波大は直近のリーグ戦から先発の変更はなし。4-2-3-1の1トップを磐田内定のFW中野誠也(4年=磐田U-18)が務めたほか、2列目は右からMF長澤皓祐(3年=FC東京U-18)、MF戸嶋祥郎(4年=市立浦和高)、MF三笘薫(2年=川崎F U-18)が入った。

 立ち上がりはYS横浜が押し込み、筑波大は我慢の時間が続く。開始5分には左サイドからのFK、MF仲村京雅のボールからニアサイドへFW大泉和也が飛び込むも枠を外れた。同11分には左サイドからの攻撃。DF後藤京介の突破から仲村を経由し、ゴール前混戦からネットを揺らすがファウルの判定で得点は認められず。その後も積極的にミドルを放ったが、いずれも大きく枠を外れた。

 堅さのみえた筑波大だったが徐々に“らしさ”を取り戻していく。中盤で奪ってのカウンターでチャンスを演出。前半21分には左サイドからのFK、GK浅沼に弾かれたが、PA手前正面で拾ったMF鈴木徳真(3年=前橋育英高)がミドルシュート。わずかに枠上だった。なかなかボールに触れずにいた中野だが、同26分に鈴木徳のスルーパスに反応。PA内右へ抜け出たが相手GKとDFに阻まれた。

 それでも前半28分に試合は動いた。GK浅沼からDF宗近慧へのところ、YS横浜の最終ラインが連携ミス。敵陣左サイド深い位置でカットしたのは三笘だった。トラップしたボールはゴールラインを超えるかと思われたが、跳ねたボールは“バックスピン”で三笘の足元に戻る。鮮やかトラップから冷静に折り返すと、待ち構えていた中野が相手GKの右脇下を抜く右足シュートを決めた。筑波大が1-0と先制に成功した。

 前半のうちに追いつきたいYS横浜は前半40分にFW松田康佑のFKが枠を捉えたが、GK阿部航斗(2年=新潟U-18)の好セーブに泣く。同45分には右サイドを仕掛けた奥田裕の折り返しから奥田晃がニアを突くシュートを放つがポストを叩いた。筑波大は1点を守り、1-0で前半を折り返した。

 後半に入り、互いに仕掛けあうが追加点は生まれない。前半11分には筑波大がカウンターから決定機。抜けた三笘が相手DF二枚の間を割っていこうとするが体勢を崩し、シュートで終われない。

 後半16分にYS横浜は大泉に代わり、DF西山峻太を投入。同30分には互いに交代。YS横浜は松田に代えて、MF宮尾孝一。筑波大は戸嶋に代え、MF西澤健太(3年=清水ユース)を入れた。同34分にはYS横浜がMF小松駿太をMF山崎正登、筑波大が三笘をFW北川柊斗(4年=名古屋U18)に代えた。

 追いつくために広くパスを回しては、打開を図ろうとしたYS横浜だがシュートでは終われない。すると後半36分に筑波大がカウンターから追加点。途中出場の北川が左サイドから中央へ折り返し、中野がバウンドしたボールを難なくトラップ。正面からゴール右へ右足で決めた。筑波大が2-0と差を広げた。

 後半アディショナルタイム2分にはYS横浜が右サイドでFKを獲得。これを宮尾が直接決め、1点差に詰め寄ったが追いつくことはできず。筑波大が2-1で勝利し、2回戦へ駒を進めた。

(取材・文 片岡涼)


●第97回天皇杯特設ページ