80年代ブームなだけではなく、社会が『ゼイリブ』のようなディストピアに感じられる今だからこそ。

80年代テイストが流行の昨今ですが、ジョン・カーペンター監督のカルト映画の傑作『ゼイリブ』にも耳目が集まるようになり、劇中の音声だけで作られたディストピアなトラックまで登場しました。



こちらは映画『マイティ・ソー』のハンマー音でご機嫌なトラックも制作した、Eclectic Methodさんの動画でした。(関連記事:これが本当のMCハマー? 『マイティ・ソー』のハンマー音でご機嫌なトラックを制作)

プロレスラーのロディ・パイパーがアドリブで発した、超有名な“おれはガムを噛んでから、銃をぶっ放すぜ、ガムは切れちまった”のセリフはもちろん、ハーモニカの音色、キース・デヴィッドの「ヘイ!」、銃声、伝説の格闘シーンからの打撃音などが小気味よくリズムを刻んでいます。

つい最近、モデルのケンダル・ジェンナーが出演したCMに、人種差別反対運動を商業利用したという声が殺到し、炎上の末に打ち切られました。ちまたではこのCMのパロディーが生まれ、中には『ゼイリブ』とマッシュアップした痛烈な皮肉動画もあり、本作がいかに現代の状況に突き刺さる作品であるかが証明されています。

約30年前に『ゼイリブ』を手がけたジョン・カーペンター監督は、本作はSFではなくドキュメンタリーだと語っていますが、2017年の今でも仕事はあるのに家がない人々は多く、「サングラスなしでも『ゼイリブ』が成立するんじゃないか?」などとグチがこぼされるような世界となっています。

io9が取り上げたDaniel Clarkson Fisherの動画が、そういった現状をまとめています。



当時のロナルド・レーガン政権時代と、今のトランプ大統領の政策に共通点を感じている人々は少なくないようで、今再び『ゼイリブ』が大きく注目されつつあるようです。
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image: YouTube
source: YouTube, vimeo, Gizmodo io9

(岡本玄介)