ユニークな「刃物」あれこれ 口紅のような皮むき器やカギの形をしたツールなど

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 道具には形を見れば、何に使うか想像できるものがある反面、外見とは違う場合もある。いまそんな「切る」ための商品が注目されている。

 暮らしのなかで、刃物が必要となるシーンは多いが、最近は見た目が一瞬「おやっ」と思わせるタイプもある。ただし違和感があるのは最初だけ。「これは便利」とわかると、手放せない存在になるようだ。

 キッチンに口紅かと思えば、実は野菜や果物の皮むき器。富士カトラリー(新潟県燕市)の「キッチンビジュー リップピーラー(1,620円・税込)」の見た目は口紅そのもののだ。使い方も、口紅を使う要領で刃を繰り出す。縦型設計で刃が爪に当たりにくいため、ネイルケアを楽しむ人にも使いやすい。使い終われば刃をしまえるので、安全かつコンパクト収納も可能だ。カラーはコーラル、ローズ、ルビーの3種。色使いもなかなかしゃれている。

 次に切るの紙ではなく爪。昨夏にポーラ(本社:東京都品川区)が発売した、爪切りはさみと爪やすりのセット「匠の美 ネイルケアベーシックキット(4,104円・税込)」だ。商品名の「匠」とは、刃物のまちとして有名な岐阜県関市の刀や刃物職人のこと。爪切りはさみは、刃先の研ぎや重なり具合、ネジの締め方など、職人の熟練技が随所に反映されている。その結果、形状が紙切りばさみに似ていることもあり、使い心地はまるで紙を切るようなイメージで過度な力は必要なし。それでいて仕上がりはなめらかと繊細な切れ味となっている。

 同じ関市の技はこんな形でも。刃物づくりの伝統の一翼を担う企業、ツカダが自社のプレス加工・金型製作技術を応用して開発した「Key-Quest(キークエスト)」は、家庭のカギと見まごう形と大きさに、段ボールカッターや糸切りなどの機能を備えたツールだ。自宅のカギとともに持っていても違和感なく、またかさばることもない。携帯に便利なこの商品があれば、宅配物などの開封や衣類のほつれから釣り糸の処理作業まで実にスムーズ。さらに2つの切る機能以外にも、プルタブ起こしに栓抜き、ドライバーやナット回しと都合6つの機能を備えている。小さいとはいえ、幅広いシーンで活躍しそうだ。価格は2,800円(税込)。

 食べるために、美しさをキープするために、そして開封のために切る。春の新生活から一風変わったツールを使ってみるのもよさそうだ。

加藤 秀行[著]、阪神 裕平[著]