「ほぼ何もさせなかった」…横浜FMのキーマンを封じた小池龍太に指揮官も賛辞

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 齋藤学を止めた。今シーズン、出場した試合で初めてシュート数ゼロを記録。下平隆宏監督(柏レイソル)も「驚くぐらいしっかり抑えて、ほぼ何もさせなかったと思えるぐらい。伊東(純也)とボランチで挟み込んで、というのを考えていたが、何より小池(龍太)が1対1の対応で、ほぼ何もさせなかった」と評価した。

 試合開始直後から、球際の激しい白熱したゲームになった。柏のワントップ、クリスティアーノが力強くゴールを目指せば、横浜F・マリノスのセンターバック、ミロシュ・デゲネクが体をぶつける。そしてもう一つ、サイドで繰り広げられた齋藤と小池のマッチアップだった。

 横浜FMの攻撃は左サイドが強力で、齋藤から攻撃が始まると言っても過言ではない。事実、今季リーグ戦で挙げた10ゴールのうち半数を超える7ゴールに齋藤が絡んでいる。ノリに乗った背番号10を、誰も止めることができない。

 その齋藤に挑んだのが、今季、レノファ山口FCから移籍加入した右サイドバックの小池だった。

「まず、ボールを持たせたくない、というのが自分の中にありました。チームとしても(齋藤より)先にボールに触ることだったり、ボールを出させない、(齋藤への)パスコースを切るというのは意識していた」。

 試合前のミーティングでは、指揮官からも齋藤がキーマンになることは告げられていた。齋藤は自分がマッチアップする選手。「自分が抑えられるかどうかで試合の勝ち負けが決まる」。いやが応でも、意識せずにはいられなかった。高い集中力を保ち、齋藤の動きから目を離さない。「ボールを入れさせない」ことが前提だが、パスが出てしまえば、前を向かせまいと球際に力が入る。

 結果、今季初のシュート数ゼロ。「抑えられたかなとは自分も思っています」と小池は胸を張る。「確実にドリブルする回数は少なかったかな」と。ただ、「自分だけの力で抑えられたとは思っていませんし、今日はチーム全員が自分の力を120パーセント発揮した結果だと思います。全員がよく走ったし、レイソルのサッカーができたかなと思います」。

 移籍後初となるホーム、日立台での勝利に「ファン・サポーターの皆さんとか、スタッフ全員で喜べるのはすごくうれしいことです」と喜びを隠し切れなかった。その一方で、「自分はやっぱり攻撃を……」と少し物足りなさも感じている。

「もっともっといいクロスだったりを出していかないといけない。クロスで得点を奪ったりとか、自分の力でゴールを決められる選手になりたい」。

 理想の自分になれる日は、そう遠くはない。