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「中国は、全世界でもっとも大きいマーケットです。われわれは、世界的な自動車メーカーになりたいと思っていますから、中国で成功できるかどうかは重要なファクターとなります」

こう言い切るのは、カルロス・タバレス。PSAグループを率いる男である。

とは言うものの、PSAの昨年における東南アジアならびに中国の売上は16%減少している。価格競争によるコスト削減が原因だ。

上海モーターショーにて、シトロエンC5エアクロスの横でタバレスは「中国の成功=グローバル・メーカーになる資質だと言ってもいいでしょうね。だからこそ、われわれは、このクルマと一緒にここにいるのです」と付け加える。

プジョー3008(中国では4008と呼ばれている)や5008、シトロエンC5エアクロス、DS7クロスバックなど、(彼らの主張としては)フレッシュで競争力の高いSUVが揃っている。

「競争に復帰するための、よい逸材が揃っている」ということになる。「あとは、売れ行きを見届けるだけです」とも。

では、PSAのなかでプジョーとシトロエンは、中国でも存在感が発揮できる資質があるとして、DSブランドへの注目が今ひとつなのはなぜだろう?

DSブランド 今ひとつ注目なぜ? ほかの市場は?

タバレスは「プレミアム・ブランドには『ルーツ』が必要なのです。その『ルーツ』が、きちんと威力をもつにはそれなりの時間も要するのです」と答える。

これまでのヨーロッパ偏重なマーケティングから、アジアにも視野を大きく広げるか? という問いに対しては「もちろんヨーロッパは大事にし続けますし、われわれの資金の大部分はヨーロッパで生まれるでしょう」としたうえで「その資金をヨーロッパ外に投入するつもりです」と答える。

PSAは昨年、北米のマーケットもまたグローバル・ブランドになるために重要だというアナウンスをしている。

北米のマーケットでは、カー・シェアが主なビジネスになるのだそうだ。「クルマを売るよりも、リスクが少ないですからね」とタバレス。

GMからオペル/ヴォグゾールの買収が今年の終わりには締結する。PSAのビジネスにおける快進撃が、もしかすると始まるのかもしれない。