浦和・関根貴大の豪快なゴールを生み出した、逆サイド宇賀神友弥の圧倒的な突破力

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「あそこでボールを持ったら仕掛けるのが自分の仕事。質のいいボールが上がれば、決めてくれる選手がいる。自分のプレーを全うしたというか、クロスの自主練をしているので、それがいい形で出たかなと思います」

 22日に行われた2017明治安田生命J1リーグ第8節、浦和レッズ対北海道コンサドーレ札幌。1−1で迎えた40分、左ウイングバック宇賀神友弥が突破口を切り開く。

 宇賀神が一瞬のボールタッチで相手DFを置き去りに。左足から繰り出したクロスに呼応するように、興梠慎三がニアサイドに詰めて頭で合わせる。

 しかし、そのボールは札幌GKク・ソンユンの正面に飛び、はじかれてしまう。

 宇賀神が、はにかみながら振り返る。

「(興梠)慎三くんがあそこに動きだしたのが見えたので、イメージどおりでした。慎三くんに『決めてくれよ』って言ったら、『難しいボールだった』って(笑)。アシストが付けば良かったですけど、ゴールに絡むプレーができたという意味では良かったかなと思っています」

 興梠がヘディングで合わせ、GKク・ソンユンがボールをはじいた先には、右ウイングバックの関根貴大が待ち構えていた。中途半端なクリアを見逃すわけがない。

 関根が躊躇なく右足を振り抜くと、ゴール右上にシュートが突き刺さる。ダイナミックな浦和の展開に、札幌の守備陣はなすすべがなかった。

 追加点を挙げてガッツポーズをする関根の元に、チームメートが集まり祝福する。宇賀神が少し遅れて駆け寄ってくると、関根は満面の笑みを浮かべて喜びを分かち合った。

「大事なのは、みんながしっかりと同じ絵を描きながら、攻撃を組み立て、崩していくこと」

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は試合後にそう語った。

 指揮官の教えを行動で示す宇賀神の圧倒的な突破力が、これからも浦和を勝利へと導く。

取材・文=大西徹