ガソリンスタンド、平成6年の約半分に減少 ガソリン需要の減少や価格志向などが影響

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 消費者は給油先を価格で選び、手頃な金額でこまめに給油する傾向が見られた。需要が減少する中、ガソリンスタンドへの逆風は続きそうだ。

 経済産業省の発表によると、平成28年3月31日時点のガソリンスタンドの数は3万2,333カ所で、前年比で1,177カ所減少した。その中には廃業して数年が経過しているにもかかわらず手続きが取られていないため、行政が品確法に基づいて廃止手続きを行った職権消除件数(418カ所)が含まれていて、それを除くと759カ所の減少となる。

 過去の推移を見ると、ガソリンスタンドの数は平成6年度末の6万421カ所をピークに減少を続けている。ガソリンスタンドが減少を続けているのは、少子高齢化や燃費の向上でガソリン需要が減少している影響が大きい。そこに過度な価格競争が加わり、地場の中小給油所を中心に廃止が増加した。

 こうした中、パーク24株式会社は、同社のドライバー向けサービスの会員8,860名を対象に「ガソリンスタンド選びと給油」についてのアンケート調査を実施し、その結果を4月7日に発表した。調査期間は平成28年12月5日から11日。

 ガソリンスタンドを選ぶ基準で該当するものを選んでもらったところ、「価格」が75%で最も多く、「場所」(61%)、「営業時間」・「ガソリンスタンドのブランド」(20%)、「有人・セルフなどの形態」(15%)、「サービス内容」(12%)、「特典」(8%)が続いた。

 よく利用するガソリンスタンドの形態を聞くと「セルフ式」が72%、「有人式」が15%、「どちらとも言えない」が13%だった。運転頻度別にみると、週に2〜3回以上運転している人は77%が「セルフ式」と回答するなど、運転頻度が高いほどセルフ式を選ぶ傾向があった。

 給油時の指定方法を聞くと「満タン」が64%、「金額指定」が27%、「リッター指定」が9%で、年齢が上がるにつれて「満タン」指定の割合が高かった。「金額指定」と答えた人に1回あたりの給油額を聞くと、「2,000円〜3,000円」が49%で最も多く、「3,001円〜5,000円」(26%)、「2,000円未満」(21%)が続いた。「リッター指定」も同様に聞くと、「21〜30リットル」(38%)、「10〜20リットル」(31%)の順で続き、「10リットル未満」(4%)とあわせ、約7割が30リットル未満となった。

 少子高齢化や自動車の燃費向上に加え、消費者はガソリンスタンドを価格で選ぶ傾向が高まっている。ガソリンスタンドにとって厳しい経営環境は今後も続きそうだ。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]