照ノ富士、5月場所へ向け視界良好

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■春巡業で元気な姿

 照ノ富士が21日、水戸市で行われた春巡業で元気な姿をファンの前にお披露目した。小結正代と14番取り、12勝2敗と大関の実力を見せつけた。照ノ富士は両膝を怪我していたがモンゴルで治療を行い、11キロも体重を絞って日本に戻ってきた。

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 3月場所、稀勢の里が優勝し、相撲ファンが歓喜したのは記憶に新しいことだろう。熱心な相撲ファンならご存知だろうが、あの時怪我をしていたのは稀勢の里だけではなかった。照ノ富士の膝も相当悪く満足に歩くことすらできていなかった。稀勢の里の怪我だけがフォーカスされ照ノ富士は心底面白くなかっただろう。

 さらに照ノ富士は琴奨菊戦で変化をし、これ以上ないというほどのバッシングを受けた。きっと少なからず日本が嫌になったことだろう。それでも腐らず治療に励み5月場所へ間に合わせてきた(これから悪化させてしまうという可能性は0ではないが)ところにプロ精神が伺える。

■照ノ富士の綱とり

 5月場所照ノ富士の綱とりという話は全くの0ではない。相撲協会は3月場所の結果(優勝決定戦での敗戦だったため結果に関しては評価しているが相撲内容については印象が良くない)を踏まえ5月場所での昇進はないとしている意見が多い。しかし全勝優勝したらもしかしたらということも考えられる。

 稀勢の里の時は横綱昇進の目安である連続優勝をしていないのに横綱となった。モンゴル勢に対して差別があるのではという人もいるかもしれない。しかし一番の問題は、3月場所より1月場所の成績が悪すぎるため、安定感の無い照ノ富士というイメージがついているのだと私は思う。安定した強さというのも横綱に欠かせない要素の一つなのだ。

■5月場所の照ノ富士

 綱とりがかかっている、かかっていないということは別として5月場所の照ノ富士には嫌でも注目が集まる。先場所異常なまでにバッシングを受けたためこれじゃいけないと思うファンも多い。その一方で未だに相撲の取り口に対し不満を持っているファンもいる。それでも両膝の状態がよくなった照ノ富士はまた彼らしい相撲でファンを魅了してくれることに違いない。

 今はまだあまり取りざたされていないが照ノ富士は休場が少ない力士だ。上位力士で休場が少ないというのはそれだけで相撲ファンにとってはありがたいことだ。彼に声援を送ってくれという訳ではないが、そういう所がもっと注目されていいのではないかと思う。私が望むのは万全の状態での稀勢の里との対戦が見たいということだけである。